ゆみさんの相談
カテゴリ：外科手術
手術した下顎の位置を元に戻したい
かなり軽度の下顎前突で上の歯を抜歯して矯正し手術を受けました。元々受け口でもなく上下の歯茎の位置はほぼ同じ位だったところから下顎を5ミリ程後方移動した状態になりました。2ヶ所の矯正歯科で下の歯を抜歯すれば矯正のみで治療可能と診断をされましたが、初めにカウンセリングを受けた先生から手術を併用しないと失敗すると言われたのがこわくその他費用や期間等の事情があり手術を選択しました。術後は顔のバランスが崩れ奥歯も噛み合わなくなり受ける必要のない手術を受けてしまったと思えて仕方ありません。噛み合わせは矯正開始前よりも悪化して噛めなくなっています。現在は上の前歯が内側に下の歯は唇側に傾斜しており不自然に感じます。下の歯を抜歯して矯正をやり直し、下顎を元の位置に戻す手術を受けたいのですが、矯正歯科で再治療を行っていただくことは不可能でしょうか。再手術で元に戻すには美容外科に行くしかないのでしょうか。
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- マロニエ矯正歯科クリニック
- （ 埼玉県 草加市 ）
- 2022-11-14 16:36:00
初めまして、マロニエ矯正歯科クリニックの栗田です。
ご質問にお答えいたします。
上顎抜歯による下顎後退手術の結果に不満があるということですね。
おそらく術後矯正中と思われますが、どれくらい経過しているでしょうか。
手術を伴わない通常の矯正でも、治療中は咬み合わせは悪く、治療が終わる瞬間に良くなります。
術後であれば咬み合わせも安定しませんし、これから徐々に咬み合わせが良くなっていくものと思われます。
術前矯正のやり方、手術内容、術後矯正のやり方が悪ければ、
術後矯正が長期化したり、あまり良くない仕上がりになってしまうこともあります。
非手術での矯正治療の場合は、下顎抜歯の�卦藥転紊欧箸いκ�法になります。
上下の本数が一致していると、�亀藥転紊押⊂紊�少ないと�教藥転紊押�下が少ないと�卦藥転紊欧箸覆蠅泙后�
質問者様は�教藥転紊欧箸覆辰討い泙垢�、�亀藥転紊押Ν教藥転紊欧呂�なり咬み合わせが良いです。
�卦藥転紊欧榔�歯の咬み合わせがやや微妙なので、好まない矯正歯科医師もいます。
本来は外科的矯正治療が再適応となる患者さんを、非手術で治すための妥協案となります。
下の親知らずが無いと上の７番が咬み合わない、大臼歯の咬み合わせがやや微妙である、
下の前歯の角度がそもそも舌側に傾いているのをより舌側に傾斜させることになる、のが欠点です。
微妙と言ってもそれなりにちゃんと咬み合いますし、顔立ちへの影響が少ないです。
下顎前突の方は、顔立ちに対してコンプレックスを抱いている方が多いので、
顔を変えたいなら手術、顔は変わらずに歯並びだけ変えたいなら非手術、と選択が変わります。
今回、質問者様は顔を変えたいわけではないのに手術を選択してしまった、ということになります。
今現在の顔立ちが、やり過ぎなのか、至って正常値なのかはわかりません。
顔を変えるつもりが無かった質問者様が、歯の角度や顔が変化したことに驚愕しているだけで、
もしかしたら数値的には理想値かもしれません。
手術前の段階が、下顎骨が前方位にあり、上の前歯が唇側傾斜、下の前歯が舌側傾斜であったでしょう。
上の歯を抜歯して舌側傾斜させ、下の歯は非抜歯で唇側傾斜させ、手術で下顎を後退させました。
治療前、手術前に検査して、歯や骨の動かし方を計画しますが、計画通りに進んでいるかもしれません。
適切な矯正プラン、骨の移動量であったかは、術後矯正終了後に検査すればわかることでしょう。
今現在、術後矯正中と思われますが、術後の後戻りを考慮して、「あえてやり過ぎ」に治すこともあります。
舌側傾斜させた上の前歯が術後矯正で唇側傾斜してしまうので、やや多めに舌側傾斜させたり、
後退させた下顎骨が術後矯正で前方に少し戻ってしまうことを考慮して、やや多めに後退させたりします。
術後矯正が終了した時にちょうどいい感じになるように、あえてそうするテクニックもあります。
まだ術後矯正中ならばベストな仕上がりにはなっていないはずなので、それを失敗とするのは早計です。
術後矯正がこれで終了ですよ、と言われたときに咬みあっていなければ問題ありでしょう。
治療内容が適切であったか、という点に関しては質問者様の顔と口の中を見ていないので何とも言えません。
前述のように、もしかしたら計画通りかつ理想的に治っているかもしれませんし、
質問者様が言うように、数値的にも、傍から見てベストとは言えない仕上がりになっているかもしれません。
手術でおかしくなったというのは質問者様の主観であり、何もおかしくないかもしれません。
ただ、質問者様の顔ですし、数値がすべてではなく、「質問者様の主観」が一番大事でもあるわけです。
質問者様が術後の顔立ちに不満を感じていれば、理想値になっていようと成功とは言えません。
つまり、矯正歯科医師と質問者様の間の意思疎通が完全でなく、コンセンサスが得られていなかったと言えます。
相談時、診断時、手術前に、担当する矯正歯科医師から治療プランについての説明があったかと思います。
どれだけ歯の傾きが変わり、顔がどれくらい変わるのか、という説明が可視化されていなかったでしょうか。
治療プランに関しての決定権は質問者様にあり、歯科医師側はあくまで提案するのみです。
歯科医師の説明が足りていなかったか、質問者様に誤解があったのか、その両方だと思います。
治療内容は言及できませんが、歯科医師と質問者様が共通のゴールを描けていなかったのが原因と思われます。
おそらく、�卦藥転紊欧旅イ�でない先生を選択し、手術一択になってしまったのでしょう。
では、ここから質問者様は３つの選択肢があります。そのどれかを選ぶことになります。
�，△�らめて、今の顔立ちを受け入れる。
�▲�トガイ形成術で顎先だけ前に出して顔立ちを変える。
�２爾了�を抜歯して下顎骨を前に出す手術を行う。
�，砲弔い討蓮△箸討皀轡鵐廛襪任后�今の顔になるプランで最初から進んでいました。
なので、矯正歯科医師も、口腔外科医師も、計画通りに成功し、おかしいなどと思っていないことでしょう。
顔を変えるつもりが無いのに、顔を変える手術を選んでしまったので、残酷ですが、受け入れましょう。
ご自身としては変だと思うかもしれませんが、今のお顔立ちは人から見たら変ではないかもしれません。
現代日本では、長らく下顎後退の「小顔」が良いとされる風潮であり、術前より客観的に美しくなっているかもしれません。
術後あまり時間が経過していないのであれば、腫れた顔立ちも腫れが引いていきますし、
後退させた下顎骨が多少前方移動するので、下顎後退感も薄れると思います。
手術を経験された方は、変化に驚き、時には受け入れがたいと感じることもありますが、
術後の顔と付き合っていくうちに、自分の顔と認識できるようになり、慣れてくることでしょう。
�△砲弔い董�下顎骨の先端をオトガイと言いますが、その先端だけ前に出すという手術があります。
おそらく下顎枝矢状分割術を行ったのだと思いますが、補正するためにオトガイ形成術を追加することがあります。
多くは、下顎を後退させたけどもっと引っ込めたいときに、オトガイを少し後退させたり、
下顎骨を前に出したけれど、もう少し顎を出したいときに、オトガイを少し前に出したりします。
質問者様のように、下顎が下がり過ぎた場合はオトガイを前に出して補正することもあります。
最大で５ｍｍは前方に出せるので、今回の移動量と同程度は前に出すことが出来ます。
顎全体が動くわけではなく、顎先だけが動くので、劇的な変化とはならないのでご注意ください。
オトガイ形成術を単体で行うと、審美的な改善のみとされ、保険適応になりませんが、
外科的矯正治療の一環として行うと、オトガイ形成術も保険適応になります。
おそらく、下顎を後退させた時に装着したプレートを除去するための手術がオペから約一年後に予定されていると思いますが、
その時にオトガイ形成術も行えば、下がり過ぎたと感じている下顎の後退感を軽減できるかもしれません。
すごく大きな負担があるわけでもなく、顔立ちを変化できるので、一番現実的な方法と思われます。
��について、質問文にある通り、下顎を前に出すためには下の歯を抜いて一回出っ歯になる必要があり、
前歯の前後のずれをあえて生じさせてから、下顎骨を前に出して、�亀藥転紊欧箸靴泙后�
また術前矯正が１年以上続き、その後にまた全身麻酔の手術をして、術後矯正が１年ほどあります。
出来る出来ないとなると、出来ますが、骨の事を考えるとあまりおすすめではありません。
外科的矯正治療というのは、いわば骨折させているのと同じであり、接合面はもろくなります。
術後１年ほどで大体くっつきますが、完全に良い状態となるまでは時間がかかります。
あまりに短期間で再手術を行うと、骨がもろくなり、下手をするとバラバラになります。
骨折してギブスをつけている腕をもう一回折る気になるか、というお話です。
質問者様のように手術の結果に満足せず、再手術となる方はたまにいらっしゃいますが、
手術をすること自体に大きなリスクが伴いますし、再手術となるとより大きなリスクとなります。
そして、そのリスクを被るのは、医者ではなく、患者さん自身だということです。
再手術に関して、矯正歯科医師や口腔外科医師に相談してみても良いと思いますし、
おそらく術後矯正中ならば保険適応になると思いますが、ほいほい骨を切って大丈夫、とはならないのでご注意ください。
下の歯を抜くと、前歯が引っ込み、口元が引っ込みます。骨格は改善しても、口元が引っ込みすぎるかもしれません。
完全に顔立ちを元に戻すなら、手術が最適解ですが、リスクはとても大きいです。
オトガイ形成術だけでも納得できるまで改善できるかもしれませんので、トライする価値はあります。
しばらく過ごしていると、今の顔立ちも気に入ってくるかもしれません。
どのような選択をするにせよ、術後矯正中に判断すべきかと思います。
現状、診てもらっている矯正歯科医師や口腔外科医師とよく相談しましょう。
話し合って納得がいかないようであれば、セカンドオピニオンなどもご検討ください。
以上を、ご質問への回答といたします。よろしくお願いします。
ご質問にお答えいたします。
上顎抜歯による下顎後退手術の結果に不満があるということですね。
おそらく術後矯正中と思われますが、どれくらい経過しているでしょうか。
手術を伴わない通常の矯正でも、治療中は咬み合わせは悪く、治療が終わる瞬間に良くなります。
術後であれば咬み合わせも安定しませんし、これから徐々に咬み合わせが良くなっていくものと思われます。
術前矯正のやり方、手術内容、術後矯正のやり方が悪ければ、
術後矯正が長期化したり、あまり良くない仕上がりになってしまうこともあります。
非手術での矯正治療の場合は、下顎抜歯の�卦藥転紊欧箸いκ�法になります。
上下の本数が一致していると、�亀藥転紊押⊂紊�少ないと�教藥転紊押�下が少ないと�卦藥転紊欧箸覆蠅泙后�
質問者様は�教藥転紊欧箸覆辰討い泙垢�、�亀藥転紊押Ν教藥転紊欧呂�なり咬み合わせが良いです。
�卦藥転紊欧榔�歯の咬み合わせがやや微妙なので、好まない矯正歯科医師もいます。
本来は外科的矯正治療が再適応となる患者さんを、非手術で治すための妥協案となります。
下の親知らずが無いと上の７番が咬み合わない、大臼歯の咬み合わせがやや微妙である、
下の前歯の角度がそもそも舌側に傾いているのをより舌側に傾斜させることになる、のが欠点です。
微妙と言ってもそれなりにちゃんと咬み合いますし、顔立ちへの影響が少ないです。
下顎前突の方は、顔立ちに対してコンプレックスを抱いている方が多いので、
顔を変えたいなら手術、顔は変わらずに歯並びだけ変えたいなら非手術、と選択が変わります。
今回、質問者様は顔を変えたいわけではないのに手術を選択してしまった、ということになります。
今現在の顔立ちが、やり過ぎなのか、至って正常値なのかはわかりません。
顔を変えるつもりが無かった質問者様が、歯の角度や顔が変化したことに驚愕しているだけで、
もしかしたら数値的には理想値かもしれません。
手術前の段階が、下顎骨が前方位にあり、上の前歯が唇側傾斜、下の前歯が舌側傾斜であったでしょう。
上の歯を抜歯して舌側傾斜させ、下の歯は非抜歯で唇側傾斜させ、手術で下顎を後退させました。
治療前、手術前に検査して、歯や骨の動かし方を計画しますが、計画通りに進んでいるかもしれません。
適切な矯正プラン、骨の移動量であったかは、術後矯正終了後に検査すればわかることでしょう。
今現在、術後矯正中と思われますが、術後の後戻りを考慮して、「あえてやり過ぎ」に治すこともあります。
舌側傾斜させた上の前歯が術後矯正で唇側傾斜してしまうので、やや多めに舌側傾斜させたり、
後退させた下顎骨が術後矯正で前方に少し戻ってしまうことを考慮して、やや多めに後退させたりします。
術後矯正が終了した時にちょうどいい感じになるように、あえてそうするテクニックもあります。
まだ術後矯正中ならばベストな仕上がりにはなっていないはずなので、それを失敗とするのは早計です。
術後矯正がこれで終了ですよ、と言われたときに咬みあっていなければ問題ありでしょう。
治療内容が適切であったか、という点に関しては質問者様の顔と口の中を見ていないので何とも言えません。
前述のように、もしかしたら計画通りかつ理想的に治っているかもしれませんし、
質問者様が言うように、数値的にも、傍から見てベストとは言えない仕上がりになっているかもしれません。
手術でおかしくなったというのは質問者様の主観であり、何もおかしくないかもしれません。
ただ、質問者様の顔ですし、数値がすべてではなく、「質問者様の主観」が一番大事でもあるわけです。
質問者様が術後の顔立ちに不満を感じていれば、理想値になっていようと成功とは言えません。
つまり、矯正歯科医師と質問者様の間の意思疎通が完全でなく、コンセンサスが得られていなかったと言えます。
相談時、診断時、手術前に、担当する矯正歯科医師から治療プランについての説明があったかと思います。
どれだけ歯の傾きが変わり、顔がどれくらい変わるのか、という説明が可視化されていなかったでしょうか。
治療プランに関しての決定権は質問者様にあり、歯科医師側はあくまで提案するのみです。
歯科医師の説明が足りていなかったか、質問者様に誤解があったのか、その両方だと思います。
治療内容は言及できませんが、歯科医師と質問者様が共通のゴールを描けていなかったのが原因と思われます。
おそらく、�卦藥転紊欧旅イ�でない先生を選択し、手術一択になってしまったのでしょう。
では、ここから質問者様は３つの選択肢があります。そのどれかを選ぶことになります。
�，△�らめて、今の顔立ちを受け入れる。
�▲�トガイ形成術で顎先だけ前に出して顔立ちを変える。
�２爾了�を抜歯して下顎骨を前に出す手術を行う。
�，砲弔い討蓮△箸討皀轡鵐廛襪任后�今の顔になるプランで最初から進んでいました。
なので、矯正歯科医師も、口腔外科医師も、計画通りに成功し、おかしいなどと思っていないことでしょう。
顔を変えるつもりが無いのに、顔を変える手術を選んでしまったので、残酷ですが、受け入れましょう。
ご自身としては変だと思うかもしれませんが、今のお顔立ちは人から見たら変ではないかもしれません。
現代日本では、長らく下顎後退の「小顔」が良いとされる風潮であり、術前より客観的に美しくなっているかもしれません。
術後あまり時間が経過していないのであれば、腫れた顔立ちも腫れが引いていきますし、
後退させた下顎骨が多少前方移動するので、下顎後退感も薄れると思います。
手術を経験された方は、変化に驚き、時には受け入れがたいと感じることもありますが、
術後の顔と付き合っていくうちに、自分の顔と認識できるようになり、慣れてくることでしょう。
�△砲弔い董�下顎骨の先端をオトガイと言いますが、その先端だけ前に出すという手術があります。
おそらく下顎枝矢状分割術を行ったのだと思いますが、補正するためにオトガイ形成術を追加することがあります。
多くは、下顎を後退させたけどもっと引っ込めたいときに、オトガイを少し後退させたり、
下顎骨を前に出したけれど、もう少し顎を出したいときに、オトガイを少し前に出したりします。
質問者様のように、下顎が下がり過ぎた場合はオトガイを前に出して補正することもあります。
最大で５ｍｍは前方に出せるので、今回の移動量と同程度は前に出すことが出来ます。
顎全体が動くわけではなく、顎先だけが動くので、劇的な変化とはならないのでご注意ください。
オトガイ形成術を単体で行うと、審美的な改善のみとされ、保険適応になりませんが、
外科的矯正治療の一環として行うと、オトガイ形成術も保険適応になります。
おそらく、下顎を後退させた時に装着したプレートを除去するための手術がオペから約一年後に予定されていると思いますが、
その時にオトガイ形成術も行えば、下がり過ぎたと感じている下顎の後退感を軽減できるかもしれません。
すごく大きな負担があるわけでもなく、顔立ちを変化できるので、一番現実的な方法と思われます。
��について、質問文にある通り、下顎を前に出すためには下の歯を抜いて一回出っ歯になる必要があり、
前歯の前後のずれをあえて生じさせてから、下顎骨を前に出して、�亀藥転紊欧箸靴泙后�
また術前矯正が１年以上続き、その後にまた全身麻酔の手術をして、術後矯正が１年ほどあります。
出来る出来ないとなると、出来ますが、骨の事を考えるとあまりおすすめではありません。
外科的矯正治療というのは、いわば骨折させているのと同じであり、接合面はもろくなります。
術後１年ほどで大体くっつきますが、完全に良い状態となるまでは時間がかかります。
あまりに短期間で再手術を行うと、骨がもろくなり、下手をするとバラバラになります。
骨折してギブスをつけている腕をもう一回折る気になるか、というお話です。
質問者様のように手術の結果に満足せず、再手術となる方はたまにいらっしゃいますが、
手術をすること自体に大きなリスクが伴いますし、再手術となるとより大きなリスクとなります。
そして、そのリスクを被るのは、医者ではなく、患者さん自身だということです。
再手術に関して、矯正歯科医師や口腔外科医師に相談してみても良いと思いますし、
おそらく術後矯正中ならば保険適応になると思いますが、ほいほい骨を切って大丈夫、とはならないのでご注意ください。
下の歯を抜くと、前歯が引っ込み、口元が引っ込みます。骨格は改善しても、口元が引っ込みすぎるかもしれません。
完全に顔立ちを元に戻すなら、手術が最適解ですが、リスクはとても大きいです。
オトガイ形成術だけでも納得できるまで改善できるかもしれませんので、トライする価値はあります。
しばらく過ごしていると、今の顔立ちも気に入ってくるかもしれません。
どのような選択をするにせよ、術後矯正中に判断すべきかと思います。
現状、診てもらっている矯正歯科医師や口腔外科医師とよく相談しましょう。
話し合って納得がいかないようであれば、セカンドオピニオンなどもご検討ください。
以上を、ご質問への回答といたします。よろしくお願いします。
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- ゆみ(33歳 女性 ）
- 2022年11月15日19時34分
栗田先生
ご返信いただき、とてもわかりやすい説明をしてくださりありがとうございます。
親知らずは上下とも抜歯済みで、現在下の一番奥の歯が上の一番奥の歯よりも半分後ろに下がった仕上がりになっています。そのため前歯が必要以上に傾斜し下顎が後退し過ぎて出っ歯のように見えてしまっている感じがあります。
横顔の変化について図の説明がありましたが、正面や3Dなど具体的な顔の変化のイメージがわかるものがなかったので十分に理解できていなかったのだと思います。
矯正前は歯の傾斜はほとんどなく上の前歯２本が他の歯よりも少し前に出ている感じでした。手術前の下顎の位置は正常な人に比べれば前方かもしれませんが、上顎と同じ位の位置かむしろ僅かに後方にありました。下顎が出ているのではなく、矯正によって下の歯が傾斜することで歯の先だけが上の前歯よりも出ている状態になりました。下の歯の根っこの方(歯茎の下の方)は上の歯よりも後方にあり、手術後さらに後方に移動しました。歯の根っこのところが現在上顎に比べてかなり窪んでいるのが外見でもわかり、顎先は歯の根っこのところよりも前に出ているので、オトガイ形成をして顎先だけがさらに前に出るとおかしな顔になってしまいそうです。窪んでいるところは手術前には上顎よりも少し後方にありちょうどよかったので、顎先の形の問題ではなく、下顎自体を元に戻さなければ解決できないと考えました。実際は下顎前突ではなかったのに、あご先の先端が少し出ているように見えるので主治医の先生は引っ込めたいと考えたのだと思います。下顎後退でない限り矯正によって受け口を作ることは可能ですよね。矯正を始める前は顔を褒められることが多く、外見に大きなコンプレックスはありませんでした。顔の大きさがもう少し小さければと思うことはありましたが、今は口から下だけが後退して小さくなり頭の方は大きいので全体のバランスが崩れてしまい、人に顔を見せるのが嫌になってしまいました。客観的な意見も参考にしたいですが、前よりも変だよとは言いづらいですよね。
現在内側に傾斜している上の前歯を再矯正で真っ直ぐにすることは可能でしょうか。
診断が適切でなかったとしても、疑問を持ちながらも手術を受けてしまったのは自分の責任でしかありません。
矯正歯科主治医には一度相談しましたが、再手術の選択はないようです。口腔外科の先生は元に戻すことはできるけどまだなじんでないところもあるから時間をあけて様子を見た方が良いとのことです。現在は術後約3ヶ月で腫れはほとんど引いています。
確かに全身麻酔や神経の麻痺のリスク、再手術で骨がくっつかなくなってしまったら大事ですよね。ですが、この顔で生きるのもつらくなってしまっているので術後矯正が終わるまでによく考えて、もう一度主治医と話し合い、セカンドオピニオンも検討しようと思います。
ご返信いただき、とてもわかりやすい説明をしてくださりありがとうございます。
親知らずは上下とも抜歯済みで、現在下の一番奥の歯が上の一番奥の歯よりも半分後ろに下がった仕上がりになっています。そのため前歯が必要以上に傾斜し下顎が後退し過ぎて出っ歯のように見えてしまっている感じがあります。
横顔の変化について図の説明がありましたが、正面や3Dなど具体的な顔の変化のイメージがわかるものがなかったので十分に理解できていなかったのだと思います。
矯正前は歯の傾斜はほとんどなく上の前歯２本が他の歯よりも少し前に出ている感じでした。手術前の下顎の位置は正常な人に比べれば前方かもしれませんが、上顎と同じ位の位置かむしろ僅かに後方にありました。下顎が出ているのではなく、矯正によって下の歯が傾斜することで歯の先だけが上の前歯よりも出ている状態になりました。下の歯の根っこの方(歯茎の下の方)は上の歯よりも後方にあり、手術後さらに後方に移動しました。歯の根っこのところが現在上顎に比べてかなり窪んでいるのが外見でもわかり、顎先は歯の根っこのところよりも前に出ているので、オトガイ形成をして顎先だけがさらに前に出るとおかしな顔になってしまいそうです。窪んでいるところは手術前には上顎よりも少し後方にありちょうどよかったので、顎先の形の問題ではなく、下顎自体を元に戻さなければ解決できないと考えました。実際は下顎前突ではなかったのに、あご先の先端が少し出ているように見えるので主治医の先生は引っ込めたいと考えたのだと思います。下顎後退でない限り矯正によって受け口を作ることは可能ですよね。矯正を始める前は顔を褒められることが多く、外見に大きなコンプレックスはありませんでした。顔の大きさがもう少し小さければと思うことはありましたが、今は口から下だけが後退して小さくなり頭の方は大きいので全体のバランスが崩れてしまい、人に顔を見せるのが嫌になってしまいました。客観的な意見も参考にしたいですが、前よりも変だよとは言いづらいですよね。
現在内側に傾斜している上の前歯を再矯正で真っ直ぐにすることは可能でしょうか。
診断が適切でなかったとしても、疑問を持ちながらも手術を受けてしまったのは自分の責任でしかありません。
矯正歯科主治医には一度相談しましたが、再手術の選択はないようです。口腔外科の先生は元に戻すことはできるけどまだなじんでないところもあるから時間をあけて様子を見た方が良いとのことです。現在は術後約3ヶ月で腫れはほとんど引いています。
確かに全身麻酔や神経の麻痺のリスク、再手術で骨がくっつかなくなってしまったら大事ですよね。ですが、この顔で生きるのもつらくなってしまっているので術後矯正が終わるまでによく考えて、もう一度主治医と話し合い、セカンドオピニオンも検討しようと思います。
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- マロニエ矯正歯科クリニック
- （ 埼玉県 草加市 ）
- 2022年11月15日20時28分
特に上顎抜歯の下顎後退手術は移動量が多くなります。せめて非抜歯の手術であれば。
顔を治したい、などのニュアンスを伝えてしまうと手術を提案されやすくなります。
顎先を引っ込めたい、顔を小さくしたいということを話してしまったのなら、
非手術矯正では改善しませんので、顔を変えようとしたのかもしれません。
質問者様が顔立ちについての発言をしていないなら、矯正歯科医師のこだわりや好みで手術にしたのでしょう。
質問者様の言うように、顎先だけ下げたいならオトガイ形成術のみ行うのが正解ですし、
顔を小さくするには、整形で下顎骨自体を削って縮小するのが正解でした。
顔立ちのビフォーアフターのシミュレーションは、技術的に横顔しか作れません。
自分の横顔を直接見ることは不可能なので、過不足なく伝えるには不十分ですが、
矯正治療や外科的矯正治療の変化を伝える方法は、横顔しかないのです。
正面から見た顔や、３Dイメージも作ろうと思えば作れると思いますが、
「正確に」再現するソフトは存在しないので、人間か機械が手を加えた嘘のイメージになります。
なので、治療プランや予測図を患者さんに伝える際には、誤解のないようにディスカッションが必要になります。
保険点数の問題もありますし、再手術も面倒です。そもそも担当医は今の仕上がりを正解としています。
セカンドオピニオンをされる際は、大学病院にまずかかることをお勧めします。
開業医は、院長のエゴやこだわりが出やすく、ある程度営利を考えた治療になりがちです。
大学病院は、営利主義ではなく、複数の医師によってカンファレンスもあり、真っ当な治療になると思います。
再手術をするかどうかは担当医にイニシアチブがあるので、転院を前提に考えた方が良いかもしれません。
術後三か月ならば、今から咬み合わせや顔立ちも多少改善していくと思います。
ご自身の顔ですから、また好きになれるようにリスク上等で再手術をしてもいいかもしれません。
手術による後天的なコンプレックスを払拭できないのであれば、醜形恐怖症になってしまうかもしれません。
大きなリスクもありますが、実際に再手術はやってやれないことはありません。
再手術をしたらもっと変な顔になった、再手術の後遺症で一生苦労することに、
などとならぬよう、今度こそ後悔の無い選択をしましょう。
そのためには、信頼できる歯科医師を見つけなければなりません。
質問者様の意向を汲み、誤解無くプランの説明を行い、かつ実力も伴う矯正歯科医師です。
一軒目で見つかるかもしれませんし、何軒か回ってようやく見つかるかもしれません。
実際に、手術をするのは口腔外科医師なので、そちらの選択ももちろん重要です。
矯正治療というのは、あくまで咬み合わせを治すための医療行為であり、
結果として見た目に変化が出るのは、あくまで副作用なのです。
その副作用をうまく利用して、見た目もおまけで良くなるようにプランニングします。
今回はその副作用が望まぬ形で大きく出ただけで、ちゃんと咬んで仕上がったなら、医療としては正解です。
ただ、審美性を軽視していいわけもなく、美しさを追求するのも矯正歯科医師としては重要です。
理知的でセンスのいい先生と巡り合えるとよいですね。
