ココさんの相談

カテゴリ:装置・治療法

抜歯した隙間について

  • 投稿者 ココ さん [42才 女性 ] 2022/10/15/ 17:00
  • カテゴリー 成人矯正 装置・治療法 治療中
  • お悩みの歯 上あご右3番 上あご右4番 上あご右5番 上あご左3番 上あご左4番 上あご左5番 下あご右3番 下あご右4番 下あご右5番 下あご左3番 下あご左4番 下あご左5番

はじめまして。
歯列矯正を始めて約1年半が経ちます。
上下左右4番目の歯を抜歯しました。
抜歯した隙間はいつ埋まるのかな?と思っていたら、「この隙間はうまりませんのでご了承ください」と言われ、そろそろ終了しますと言われました。
一本分の隙間とまではいきませんが、歯の4分の3ほどのスペースが上下左右に残っています。
奥歯を前に動かすものとばかり思っていたのですが、奥歯は動かせないとのことでした。
抜歯の隙間を埋めずに終了するということはよくあることなのでしょうか?そして、隙間があるまま終了しても問題はないのでしょうか??
なぜ奥歯を前には動かせないのでしょうか?
思いっきり笑いたくて歯列矯正を始めたのに、逆に口を開けて笑えない状態になってしまいそうです。
もし、このまま終わってしまうとしたら違う歯科医院で矯正をやり直そうかと考えていますが、その場合、部分的な矯正の費用でできるものでしょうか?それともまたイチからの矯正なのでしょうか?

よろしくお願いします。

初めまして、マロニエ矯正歯科クリニックの栗田です。
ご質問にお答えいたします。

まず、抜歯したスペースは必ず閉じきるものなので、スペースが残った状態で終わることはありません。
質問者様のおっしゃることが本当なら、すぐにセカンドオピニオンに行きましょう。

でこぼこや出っ歯を改善するために、スペース獲得を目的として抜歯を選択することがあります。
当然ながら、抜歯によって生じたスペースは閉じきります。
スペースが残っていては良い歯並び・咬み合わせとは言えません。
見た目も悪く、歯磨きもしにくく、隙間に向けて歯並びが崩れていくのが矯正のゴールであるはずがありません。
3年以上治療し、最後のあと1mmがどうしても閉鎖せずに、
患者さんの了解のもと、スペースを開けて終えることとはあるかもしれません。
また、もともと歯のサイズが小さく、矯正治療後に歯にセラミックを被せる予定があり、
セラミックを被せる前提でスペースを開けておくこともあります。
特殊な条件でない限りはスペースが残存して終了することはあり得ません。

抜歯矯正で1年半で終了というのはあまりにも早すぎます。
一般的に、抜歯スペースを閉鎖して咬み合わせを良くするには2年半〜3年かかります。
歯は一か月に1mmほどしか動かず、抜歯矯正とはそもそも時間がかかるものです。
たまに、やたらと歯の動きが良くて短期間で終わるケースもありますが、もちろんスペースは残しません。
では、なぜ担当医はこれで終了と言ったのか。
それは、スペースを閉鎖して治療する技術が圧倒的に足りていないとても治療が下手な先生か、
もしくは、短期間で治療を終了させ、新規患者を獲得して金儲けしか考えていない銭ゲバ先生です。
つまり、真っ当な歯科医師ではないので、逃げる準備をしましょう。
下手をすると、矯正前よりも歯並び・咬み合わせが悪くなっている可能性があります。
患者の健康を考え、頂いた高額な治療費に応えようという歯科医師なら、終わりにするはずがないです。
どうしてもうまくいかない時や時間がかかる時もありますが、匙を投げるのが早すぎます。
おそらく、そちらの歯科医院に通院してもちゃんと治らないでしょう、治す気が無いのですから。

もしかしたらその歯科医院に、ちゃんと治療をしてくれと言って、最後までやってくれる可能性もありますが、
やる気が無い、技術が無いことでのらりくらりと間違った治療をされる可能性もありますし、
何かうまく治せない理由があるのならば、必ず質問者様の納得を得られるように説明するはずです。
なので、ちゃんと矯正治療を完了させるためには、転院すべきです。
まずは、セカンドオピニオンに行きましょう。検査時の資料などがあればベストですが、
セカンドオピニオンのための資料を請求すると、顔に泥を塗られたと怒る歯科医師も多いでしょう。
ちゃんと治療していないので、何か後ろ暗いことがあれば隠すような行動をとるかもしれません。
資料が無くとも、質問者様の説明で状況はだいたい察しが付くので、とりあえず行ってみましょう。
転院を検討したうえで、どの先生なら信頼して任せられるのかを考えましょう。

転院するとなれば、問題となるのは費用です。
まず転院先ですが、全額請求するところもあれば、ある程度値引きしてくれるところもあるでしょう。
転院先としては事後処理になり、ある程度利益を出すならば、最大で3割引き〜5割引きでしょう。
治療の進行度合いとしては、半分行くか行かないかぐらいなので、それ以上は安くならないと思います。
次に転院元、つまり通院中の歯科医院ですが、矯正費用を取り返しましょう。
前述のように治療はまだ半分程度ですので、最大半額、材料費を含めても3割くらいは返金されるはずです。
まともに治療が終わっておらず、終了は妥当ではないという意見を、セカンドオピニオンで入手しましょう。
「他院ではまだ終わりとは言えないと言われた。信用できないから転院をしたい。
転院するならばいくら返金してくれるのか。」という話をしましょう。
もし全額支払い済みならば、ある程度返金されるケースなので、しっかり取り返しましょう。
歯科医院側がゴネて返金を渋るようでしたら、弁護士なども視野に入れましょう。
証拠となる文章や発言などは保管しましょう。まとめて提出すれば、観念してすぐに返金に応じるかもしれません。
歯についているブラケットが、治療完了でない何よりの証拠なので、外してはいけません。
つまり、ブラケットがついた状態で矯正治療を終了させず、セカンドオピニオンを受け、
その上で、治療結果に満足いかないことを訴え、返金請求しつつ、転院しましょう。
なので、矯正を終わりにされてから他院での治療をするのではなく、
矯正を終わりにされる前に、動きましょう。返金されなくなる可能性があります。

世間では、驚くほどにまともじゃない治療をする先生がいます。
ヤブ医者であったり、金儲け主義であったりで、患者さんを不幸にする歯科医師もいます。
大半の矯正歯科医師はちゃんと治療をしようとしているはずなので、良い先生を探しましょう。
転院元から返金され、転院先が値引きをしてくれたとしても、
おそらく1医院で矯正するよりも、残念ながら治療総額が高くなってしまうと思います。
スペースが残って終わるより、今の歯科医院で治療を継続するよりも、
一生付き合うご自身の歯並びのことを考えると、転院した方が良い結果になると思います。

以上を、ご質問への回答といたします。よろしくお願いいたします。
  • ココ(42歳 女性 )
  • 2022年10月17日20時22分
お返事ありかとうございます!
当初の説明では3年かかりますと言われました。長い期間だけれど、一歩を踏み出そうと思い矯正をスタートさせました。
残り1年半で噛み合わせと抜歯箇所を埋めるのかなと思っていたのでビックリです。
とりあえず他の歯科医院に相談に行ってみることにします。
ありがとうございました

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