のんさんの相談
カテゴリ:効果
上顎の1番が若干前に出ていているのか、2番以降が後ろに下がっているのか、1番と2番の段差が気になります。
通院していた時にも先生にこの旨は伝えましたが、これがベストな状態で、これ以上はどうしようもないと言われた記憶があります。ですがやはり歯列矯正後の画像をGoogle検索しても、1番と2番がフラットにと言いますか、滑らかに揃っている画像ばかりなので、納得し難いです。綺麗な歯並びの方を見る度に、私も大金をかけて何年も治療したのに何故こうではないのだろうと落ち込みます。
歯の裏側で揃えている為に、私の場合は前歯に厚みがあるせいで前に出てしまうとか、そういった理由なのでしょうか?歯列矯正って表側で揃えていますよね…?
矯正は数年前に完了していて、時々リテーナーを着けているので後戻りはしていないかと思います。
何故私の歯はこれで完成形なのでしょうか?
また、いつからか噛み合わせが合っていないのか、上顎と下顎の1番の隙間がぴったり上下で揃いません。最近は割と調子が良いようですが、左下顎に顎関節症の症状があり、これが原因なのでしょうか?それとも因果が逆だったりするのでしょうか?
- マロニエ矯正歯科クリニック
- ( 埼玉県 草加市 )
- 2022-09-05 14:20:00
初めまして、マロニエ矯正歯科クリニックの栗田です。
ご質問にお答えします。
咬んではいるけれど、前歯に前後的な段差があって気になる、ということですね。
これは、おそらく真ん中の歯(中切歯)の形に問題があると思います。
見た目だけを考えれば、表側から見てフラットに揃えたいところですが、
矯正治療は咬み合わせを治す医療であり、前歯が咬んでいるのが最重要です。
なので、上の前歯は裏側が揃っていることが優先されます。
ネットで見た人たちは、裏側が咬んでいないか、もともと均一な厚みなのでしょう。
日本人を含む黄色人種特有の歯の特徴に、シャベル切歯というのがあります。
前歯の裏側が「凹」の形になっている人をたまに見かけます。
端っこの辺縁隆線という部分が発達し、相対的に中央部がへこんでいます。
スコップやシャベルのような形をした切歯なので、シャベル切歯です。
質問者様の前歯を指か舌で触ると、真ん中がくぼんでいませんか?
日本人の一部の方で、シャベル切歯の方は、前歯に段差が出てしまいます。
前歯4本全部がシャベル切歯であった場合は、全体的に歯が出ている感じで均一に並びますが、
中切歯2本がシャベル切歯で、隣の側切歯が普通の切歯ならば、中切歯だけ前に出ます。
この状態で上の前歯の表側だけ揃えると、下の前歯を引っ込ませて、ガタガタにしないと咬みません。
裏側もキッチリ咬ませて、表側から見てもフラットにするためには、
シャベル切歯の盛り上がっている両サイドの辺縁隆線を削る必要があります。
辺縁隆線は、神経も通っておらず、削っても全く問題が無い部分になります。
矯正治療を担当している歯科医師が、辺縁隆線を削ってくれなかったので、今の仕上がりとなりました。
削るべきという知識がないか、削る技術が無いか、面倒だったのか、理由はわかりません。
辺縁隆線があると歯の中央部が接触しないので、咬み合わせ的にも削った方が良く咬みます。
シャベル切歯ではなく、もともと全体的に分厚い歯である場合は、削ってもどうにもなりません。
歯の形の問題となるので、前歯自体にセラミックを被せる以外に方法はありません。
キレイな歯並びにするためには、歯の形も重要であり、歯の形は生まれつきです。
歯の形が良くない場合は、歯の形を変える必要があります。
シャベル切歯ならば辺縁隆線を削るだけで済みますが、分厚い歯は被せるしかないでしょう。
歯並びというのは一生ものではありません。リテーナーの定期的使用を止めなければ維持されます。
リテーナーを止めてしまったり、使用間隔が空きすぎると、歯は徐々に動き始めます。
前歯が咬まなくなっているのは、後戻りが生じているということです。
今から毎日リテーナーを装着すれば、リテーナーの形に合わせて歯並びが改善するかもしれませんし、
ある程度ずれてしまっていたら、リテーナーもちゃんとハマりませんし、もう元には戻りません。
リテーナーの定期使用を再開すれば、とりあえず今の状態は維持することが出来ます。
また良い歯並び・咬み合わせに戻りたい、前歯の段差を治したい、ということでしたら、再矯正をご検討ください。
以前やっていた矯正歯科ならある程度安くやってくれるかもしれませんし、
距離的に通院困難であったり、あまり信用できないのであれば、他の矯正歯科を探しましょう。
咬み合わせと顎関節症は、関係があるような無いような、そんな関係です。
咬み合わせが悪くなれば、顎関節症症状が発生・悪化するかもしれません。
顎関節症でリテーナーの適切な使用がされなくなり、それで咬み合わせが崩れたかもしれません。
人間は老化現象により歯並びが崩れるので、いつか必ず歯並び・咬み合わせは悪化します。
それを防ぐ唯一の手段が、リテーナーを定期的に使用し続ける、となります。
以上を、ご質問への回答といたします。よろしくお願いいたします
ご質問にお答えします。
咬んではいるけれど、前歯に前後的な段差があって気になる、ということですね。
これは、おそらく真ん中の歯(中切歯)の形に問題があると思います。
見た目だけを考えれば、表側から見てフラットに揃えたいところですが、
矯正治療は咬み合わせを治す医療であり、前歯が咬んでいるのが最重要です。
なので、上の前歯は裏側が揃っていることが優先されます。
ネットで見た人たちは、裏側が咬んでいないか、もともと均一な厚みなのでしょう。
日本人を含む黄色人種特有の歯の特徴に、シャベル切歯というのがあります。
前歯の裏側が「凹」の形になっている人をたまに見かけます。
端っこの辺縁隆線という部分が発達し、相対的に中央部がへこんでいます。
スコップやシャベルのような形をした切歯なので、シャベル切歯です。
質問者様の前歯を指か舌で触ると、真ん中がくぼんでいませんか?
日本人の一部の方で、シャベル切歯の方は、前歯に段差が出てしまいます。
前歯4本全部がシャベル切歯であった場合は、全体的に歯が出ている感じで均一に並びますが、
中切歯2本がシャベル切歯で、隣の側切歯が普通の切歯ならば、中切歯だけ前に出ます。
この状態で上の前歯の表側だけ揃えると、下の前歯を引っ込ませて、ガタガタにしないと咬みません。
裏側もキッチリ咬ませて、表側から見てもフラットにするためには、
シャベル切歯の盛り上がっている両サイドの辺縁隆線を削る必要があります。
辺縁隆線は、神経も通っておらず、削っても全く問題が無い部分になります。
矯正治療を担当している歯科医師が、辺縁隆線を削ってくれなかったので、今の仕上がりとなりました。
削るべきという知識がないか、削る技術が無いか、面倒だったのか、理由はわかりません。
辺縁隆線があると歯の中央部が接触しないので、咬み合わせ的にも削った方が良く咬みます。
シャベル切歯ではなく、もともと全体的に分厚い歯である場合は、削ってもどうにもなりません。
歯の形の問題となるので、前歯自体にセラミックを被せる以外に方法はありません。
キレイな歯並びにするためには、歯の形も重要であり、歯の形は生まれつきです。
歯の形が良くない場合は、歯の形を変える必要があります。
シャベル切歯ならば辺縁隆線を削るだけで済みますが、分厚い歯は被せるしかないでしょう。
歯並びというのは一生ものではありません。リテーナーの定期的使用を止めなければ維持されます。
リテーナーを止めてしまったり、使用間隔が空きすぎると、歯は徐々に動き始めます。
前歯が咬まなくなっているのは、後戻りが生じているということです。
今から毎日リテーナーを装着すれば、リテーナーの形に合わせて歯並びが改善するかもしれませんし、
ある程度ずれてしまっていたら、リテーナーもちゃんとハマりませんし、もう元には戻りません。
リテーナーの定期使用を再開すれば、とりあえず今の状態は維持することが出来ます。
また良い歯並び・咬み合わせに戻りたい、前歯の段差を治したい、ということでしたら、再矯正をご検討ください。
以前やっていた矯正歯科ならある程度安くやってくれるかもしれませんし、
距離的に通院困難であったり、あまり信用できないのであれば、他の矯正歯科を探しましょう。
咬み合わせと顎関節症は、関係があるような無いような、そんな関係です。
咬み合わせが悪くなれば、顎関節症症状が発生・悪化するかもしれません。
顎関節症でリテーナーの適切な使用がされなくなり、それで咬み合わせが崩れたかもしれません。
人間は老化現象により歯並びが崩れるので、いつか必ず歯並び・咬み合わせは悪化します。
それを防ぐ唯一の手段が、リテーナーを定期的に使用し続ける、となります。
以上を、ご質問への回答といたします。よろしくお願いいたします
- のん(26歳 )
- 2022年09月27日20時39分
栗田先生、初めまして。お礼が遅くなってしまい申し訳ありません。長年の疑問が解消されました。取り敢えずリテーナーはもう少し装着時間を増やして行こうと思います。また、修正の機会にはこちらを参考にさせて頂きます。大変ご丁寧にお答え頂きありがとうございました。