さほりさんの相談
カテゴリ：症状の悩み
歯列矯正中の悩み
右下に6番欠損のBrを入れていましたが除去をして歯列矯正(ワイヤー)で間をうめるようになりました。
もともと、上下とも正中がズレており叢生です。
現在、上顎は4番を2本抜歯し、8番まであります。下顎は8番を抜歯しました。
今後は歯の移動状況によっては左下の5番または6番を抜かないといけないそうです。
確かに下顎の正中が右に9mmほどズレているので、左下の抜歯が必要なのかなと思っているのですが、これ以上歯を失いたくないという思いが大きいです。
しかし、矯正が進むにつれて歯列は並んできたのですが、咬み合わせが左の一部だけが噛んでいる状態であとは浮いています。
左下を抜歯し正中を合わせる事で咬み合わせは改善されるのでしょうか?
また、右下の隙間は埋まるのでしょうか?
-
- マロニエ矯正歯科クリニック
- （ 埼玉県 草加市 ）
- 2022-07-11 15:03:00
初めまして、マロニエ矯正歯科クリニックの栗田です。
ご質問にお答えします。
右上４ 左上４
右下６ 左下５or６ が無い状態で並べていくプランですね。いいと思います。
左下を抜きたくないということですが、担当医の言うとおりにすべきと思います。
なぜならば、質問者様の治療はとても難易度が高く、うまくいかないと失敗する可能性が高いケースだからです。
１本歯を減らしたくないという思いを尊重すると、最終的に咬み合わせがめちゃくちゃになるかもしれません。
右下６の欠損部の隙間を閉じ、右下は小臼歯を抜かないプランということですが、
大臼歯のスペースを閉鎖するのは時間もかかり、難しくもあります。
抜歯したばかりではなく、ブリッジにしてある程度時間が経っているなら、歯槽骨も減っているでしょう。
私も同様な治療をやりますが、とにかく時間がかかります。
右側は�教藥転紊欧箸い�状態に持っていきますが、もともとがかなりの顔面非対称です。
最初から�教藥転紊欧�完成しているとなると、右下７だけを１０ｍｍ近心移動となり、超大変です。
右下６の部分を閉鎖していきますが、臼歯関係が�教藥転紊欧茲蠅皺爾了�を後退できません。
治療開始前の奥歯の状態によって、難易度が全く変わりますが、3年以上かかることを覚悟しましょう。
また、上下または下あごが右に曲がっているということですね。
顔面非対称は、矯正治療を行う上で、難易度が高い方になります。
左下を抜歯しないのであれば、左側も�教藥転紊欧砲覆蠅泙垢�、おそらく現在は�亀蕕��卦蕕世隼廚い泙后�
そうなると、左下は絶対に抜歯が必要になります。でないと反対咬合になりかねません。
「�亀蕕任肋絏爾了�の本数を合わせる」「�教蕕任肋紊遼椰瑤鮓困蕕后廚箸いε瓦隣櫃�あります。
９ｍｍのずれというのは、顎変形症としての外科的矯正治療も視野に入れるほどのずれです。
下顎が右に曲がり、下の歯の正中も右に曲がっているなら、左下を抜歯しないわけがないのです。
しかし、すぐには抜歯せず、様子をみているのには理由があります。
おそらくですが、担当医の先生は、下の歯の正中をずらそうとしているのではないでしょうか。
下の中切歯どうしの間が歯の正中であり、その位置はかなり右にずれているはずです。
左下の中切歯と側切歯の間に正中を設定してしまえば、そんなに顔面正中からずれていない状態になります。
歯の正中位置を変えると、右下に１本歯が増え、左下から歯が１本減ることになります。
そうなると、左下は１本抜歯したことになるので、実際に歯を抜かなくても�亀蕕里泙渙�み合います。
また、右下は１本歯が増えるので、６のスペースを閉鎖して�教蕕�強くなっても大丈夫になります。
その設定で治療してみて、左側の咬み合わせがうまくいかなければ、追加で抜歯の可能性があるということです。
かなり、わかりにくい複雑な話となりますが、担当の先生はかなりテクニカルなことをしようとしていますし、
おそらく質問者様の治療のやり方において、現実的な手順で考えてくれているのではないでしょうか。
なので、担当の先生が抜かないと言えば抜かなくていいでしょうし、抜くと言えば抜くべきでしょう。
また、正確に認識していただきたいこととして、矯正治療中は咬み合わせが悪いです。
最初は崩れていながらもまあまあ咬みあっている歯並びを、一度崩して、再構築します。
なので、矯正治療とはだんだん咬み合わせが良くなっていくものでは無く、
咬み合わせが悪くなって、悪いまま進んで、最後に一気に良くなります。
なので、治療途中の今現在咬んでいないことは全く気にしなくていいです。最後に咬みます。
古い家をつぶして、整地して、一軒家を新築することを想像してください。
いまは、家を破壊している最中か、整地中です。きれいな家が完成するのはずっと先です。
全部の歯を動かして、位置を整え、最終的にちゃんとした咬み合わせになりますが、
奥歯の位置関係や抜歯本数や抜歯部位が正しくないと、ちゃんと咬みあってくれません。
今現在、奥歯しか接していないということですが、今の咬み合わせで終了したらどうでしょうか。
ほとんど前歯が咬んでおらず、無いのも一緒ですよね。つまり、１０本以上歯を失っているのと同じです。
１本抜歯をすることを拒み、最終的に咬んでいる歯が減ってしまうと、１０本以上の損失になります。
「健康な歯は一本でも多く残すべき」と、親から、歯医者から、世間から言われることでしょう。
歯を失うと、すでに入っていたブリッジやインプラントや入れ歯などの人工物を入れることになります。
人工物は長持ちせず、また費用も掛かるので、やらずに済むならやらない方がいいでしょう。
それは、「欠損部に歯を入れないといけないから」歯を抜かない方がいいのです。
矯正治療のための抜歯であれば、抜歯部位のスペースは閉鎖しきるので、人工物は入りません。
あくまでも抜かない方がいいのは、「矯正治療以外の抜歯」のことだと思ってください。
統計的にも、「４本抜歯して２４本になっても、２８本の歯並びと健康面では変わらない」とデータは出ています。
世界中のたくさんの人が今まで抜歯矯正をしていますが、問題はないはずです。
歯を減らすことに対する心情は理解できますが、抜かない方がデメリットがある場合もあります。
しかも、質問者様の治療はかなり難しいと断言できます。
上手な先生が、上手に治して、ようやくちゃんと治るかもというレベルなので、
担当の先生がやろうとしていることを信じて、指示に従いましょう。
抜くべき人を抜かずに治すと、『失敗』しますので、ご注意ください。
質問文から想像する私の推論とは、担当の先生が思っていることは違うかもしれません。
不安があるのでしたら、治療のことなどは担当の先生とよく話し合うといいと思います。
以上を、質問への回答といたします。よろしくお願いいたします。
ご質問にお答えします。
右上４ 左上４
右下６ 左下５or６ が無い状態で並べていくプランですね。いいと思います。
左下を抜きたくないということですが、担当医の言うとおりにすべきと思います。
なぜならば、質問者様の治療はとても難易度が高く、うまくいかないと失敗する可能性が高いケースだからです。
１本歯を減らしたくないという思いを尊重すると、最終的に咬み合わせがめちゃくちゃになるかもしれません。
右下６の欠損部の隙間を閉じ、右下は小臼歯を抜かないプランということですが、
大臼歯のスペースを閉鎖するのは時間もかかり、難しくもあります。
抜歯したばかりではなく、ブリッジにしてある程度時間が経っているなら、歯槽骨も減っているでしょう。
私も同様な治療をやりますが、とにかく時間がかかります。
右側は�教藥転紊欧箸い�状態に持っていきますが、もともとがかなりの顔面非対称です。
最初から�教藥転紊欧�完成しているとなると、右下７だけを１０ｍｍ近心移動となり、超大変です。
右下６の部分を閉鎖していきますが、臼歯関係が�教藥転紊欧茲蠅皺爾了�を後退できません。
治療開始前の奥歯の状態によって、難易度が全く変わりますが、3年以上かかることを覚悟しましょう。
また、上下または下あごが右に曲がっているということですね。
顔面非対称は、矯正治療を行う上で、難易度が高い方になります。
左下を抜歯しないのであれば、左側も�教藥転紊欧砲覆蠅泙垢�、おそらく現在は�亀蕕��卦蕕世隼廚い泙后�
そうなると、左下は絶対に抜歯が必要になります。でないと反対咬合になりかねません。
「�亀蕕任肋絏爾了�の本数を合わせる」「�教蕕任肋紊遼椰瑤鮓困蕕后廚箸いε瓦隣櫃�あります。
９ｍｍのずれというのは、顎変形症としての外科的矯正治療も視野に入れるほどのずれです。
下顎が右に曲がり、下の歯の正中も右に曲がっているなら、左下を抜歯しないわけがないのです。
しかし、すぐには抜歯せず、様子をみているのには理由があります。
おそらくですが、担当医の先生は、下の歯の正中をずらそうとしているのではないでしょうか。
下の中切歯どうしの間が歯の正中であり、その位置はかなり右にずれているはずです。
左下の中切歯と側切歯の間に正中を設定してしまえば、そんなに顔面正中からずれていない状態になります。
歯の正中位置を変えると、右下に１本歯が増え、左下から歯が１本減ることになります。
そうなると、左下は１本抜歯したことになるので、実際に歯を抜かなくても�亀蕕里泙渙�み合います。
また、右下は１本歯が増えるので、６のスペースを閉鎖して�教蕕�強くなっても大丈夫になります。
その設定で治療してみて、左側の咬み合わせがうまくいかなければ、追加で抜歯の可能性があるということです。
かなり、わかりにくい複雑な話となりますが、担当の先生はかなりテクニカルなことをしようとしていますし、
おそらく質問者様の治療のやり方において、現実的な手順で考えてくれているのではないでしょうか。
なので、担当の先生が抜かないと言えば抜かなくていいでしょうし、抜くと言えば抜くべきでしょう。
また、正確に認識していただきたいこととして、矯正治療中は咬み合わせが悪いです。
最初は崩れていながらもまあまあ咬みあっている歯並びを、一度崩して、再構築します。
なので、矯正治療とはだんだん咬み合わせが良くなっていくものでは無く、
咬み合わせが悪くなって、悪いまま進んで、最後に一気に良くなります。
なので、治療途中の今現在咬んでいないことは全く気にしなくていいです。最後に咬みます。
古い家をつぶして、整地して、一軒家を新築することを想像してください。
いまは、家を破壊している最中か、整地中です。きれいな家が完成するのはずっと先です。
全部の歯を動かして、位置を整え、最終的にちゃんとした咬み合わせになりますが、
奥歯の位置関係や抜歯本数や抜歯部位が正しくないと、ちゃんと咬みあってくれません。
今現在、奥歯しか接していないということですが、今の咬み合わせで終了したらどうでしょうか。
ほとんど前歯が咬んでおらず、無いのも一緒ですよね。つまり、１０本以上歯を失っているのと同じです。
１本抜歯をすることを拒み、最終的に咬んでいる歯が減ってしまうと、１０本以上の損失になります。
「健康な歯は一本でも多く残すべき」と、親から、歯医者から、世間から言われることでしょう。
歯を失うと、すでに入っていたブリッジやインプラントや入れ歯などの人工物を入れることになります。
人工物は長持ちせず、また費用も掛かるので、やらずに済むならやらない方がいいでしょう。
それは、「欠損部に歯を入れないといけないから」歯を抜かない方がいいのです。
矯正治療のための抜歯であれば、抜歯部位のスペースは閉鎖しきるので、人工物は入りません。
あくまでも抜かない方がいいのは、「矯正治療以外の抜歯」のことだと思ってください。
統計的にも、「４本抜歯して２４本になっても、２８本の歯並びと健康面では変わらない」とデータは出ています。
世界中のたくさんの人が今まで抜歯矯正をしていますが、問題はないはずです。
歯を減らすことに対する心情は理解できますが、抜かない方がデメリットがある場合もあります。
しかも、質問者様の治療はかなり難しいと断言できます。
上手な先生が、上手に治して、ようやくちゃんと治るかもというレベルなので、
担当の先生がやろうとしていることを信じて、指示に従いましょう。
抜くべき人を抜かずに治すと、『失敗』しますので、ご注意ください。
質問文から想像する私の推論とは、担当の先生が思っていることは違うかもしれません。
不安があるのでしたら、治療のことなどは担当の先生とよく話し合うといいと思います。
以上を、質問への回答といたします。よろしくお願いいたします。
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- さほり(35歳 女性 ）
- 2022年07月13日16時46分
栗田先生、ご丁寧な回答をして頂きありがとうございます！！
また質問をしても宜しいでしょうか？
左下の中切歯と側切歯の間に正中を設定してしまえば、そんなに顔面正中からずれていない状態になります。
歯の正中位置を変えると、右下に１本歯が増え、左下から歯が１本減ることになります。
と言う栗田先生の素敵なプランですが、私もこのように出来るならしてもらいたいです！
しかし、犬歯誘導と言う点では咬み合わせに問題はありませんか？
また質問をしても宜しいでしょうか？
左下の中切歯と側切歯の間に正中を設定してしまえば、そんなに顔面正中からずれていない状態になります。
歯の正中位置を変えると、右下に１本歯が増え、左下から歯が１本減ることになります。
と言う栗田先生の素敵なプランですが、私もこのように出来るならしてもらいたいです！
しかし、犬歯誘導と言う点では咬み合わせに問題はありませんか？
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- マロニエ矯正歯科クリニック
- （ 埼玉県 草加市 ）
- 2022年07月13日20時30分
想像の歯並びを、私ならそう治すだろうという提案です。
下顎右偏なのに左下をまだ抜いていない、今後抜く可能性がある、という点から、
もしかしたら担当医も同じような方針を考えているのではないかと思います。
マニアックかつイレギュラーな治し方なので、発想する歯科医師の方が少ないと思います。
変わった治し方なので、検査・診断時に細かい説明はなかったでしょうか。
犬歯誘導をご存じとは、矯正治療についてよくお調べだと思います。
歯を１本ずらしているので、右上３とは右下２が接触し、左上３とは左下４が接触することになります。
純粋に犬歯どうしのガイダンスではありませんが、ある程度の犬歯誘導は作れると思います。
ただ、質問者様のケースは難しいので、厳密に正中を一致させたり、
側方運動も含めて理想的に改善するのは困難を極めます。というか不可能です。
本来は右下６も抜かず、非対称は外科手術によって改善しない限り、パーフェクトな仕上がりにはなりません。
質問者様は、骨がずれているところを、骨に逆らって何とか歯を咬ませに行くわけです。
理想的な咬合は、理想的な骨格と、理想的な抜歯部位、理想的な歯冠形態によってしか達成できないのです。
くどいようですが、質問者様は「何とか咬めば上々」のヘビーケースだと思います。
そもそも難しいところを右下６抜歯によりさらに難しくしています。
１歯対２歯咬合、正中一致、犬歯誘導、臼歯関係�亀蕁▲肇ァ璽好汽ぅ坤譽轡�など、
理想的な咬み合わせにするために達成すべき条件は色々ありますが、
骨格が理想的でない、抜歯部位が理想的でないのであれば、あきらめなければならないものもあります。
無理に完璧を求めようとすると、治療がいつまでも終わらず、逆にイマイチな結果となるかもしれません。
非対称がある人は、あえて正中がすれていた方が良く咬み合うことの方が多いです。
色々お調べになり、より良い仕上がりを求めたくなる気持ちもわかりますが、
現実的な治し方や、現実的な仕上がりというものもあるのです。
「正中ずらし」に関しても、左右の歯種が異なるので、当然非対称な咬み合わせになります。
それでも、「全体的に問題ない範囲でまあまあ咬むようにする」テクニックとしては有効です。
９ｍｍのアシンメトリーは本来オペレベルであり、それをオペせずに治すので、どこかで調和を取るべきです。
複雑な話なので、担当の先生とよく話し合うべきですが、「妥協案」が質問者様のベストプランではないかと思います。
