PONさんの相談
ご意見戴けますと、大変ありがたいです。
子供の犬歯埋伏歯があり、出てくる見込みがないとのことで抜歯する予定となっています。
1.矯正歯科の先生→「今出ている2を生かし、埋伏歯3犬歯を抜歯提案」
2・口腔外科にてCT→「2の根本が若干溶けている可能性。将来的にみると犬歯のが強い歯であり、埋伏歯の抜歯より2の抜歯の方が、手術も簡単。2抜歯すると3が自然に出てくる可能性が高い。」
3.矯正歯科の先生は、埋伏歯が出てこない可能性もある
(子供の成長がかなり早い。1年位早い)
今出てる歯が、そこまで並びがおかしくない。強制しやすい?
矯正歯科の先生は、CTや口腔外科の先生の説明を読んでも「2をいかし、3抜歯の検討はありませんか?と本心はそちらをお勧めしているのを感じました。
ですが、口腔外科の先生(若い先生と部長さん、お2人が診てくださいました)は2抜歯を進めており、結果的にそうしますかーという感じでした。
現状、痛みもありません。
どちらの先生も良い先生と感じていますが、お考えが違うようで判断に悩んでいます。
(疑問点)
1.成長が早いので、2抜歯で犬歯が生えてくるのか?
2.犬歯が変な方向で出てくる可能性も高く、その後の矯正も大変?
(2残しでも、いずれもっと綺麗にみえるよう矯正はしてあげたいと思っています)
生えてる歯と埋伏歯での手術の大変さの違いもあり、今綺麗に生えてる歯の抜歯に不安があります。
実際はCTを見ないと判断付かないと思いますが、色々な先生のお声をいただけますと、大変ありがたいです。
どうぞよろしくお願い致します。
- 大牟禮矯正歯科クリニック
- ( 愛媛県 松山市 )
- 2021-09-08 12:32:00
【2を抜歯して、3を使っていく場合】
(利点)
・寿命が長い歯が残る(3の方が歯根が長い、2に歯根吸収が生じている可能性がある)
(欠点)
・2を抜歯した後に3が出てこない可能性がある。また、出てきた場合であってもその後に正しい位置まで矯正で動かしていくことが大変。
【3を抜歯して、2を使っていく場合】
(利点)
・治療の予知性が高い
(欠点)
・2の寿命が3に比べたら短いかもしれない
結論としては、若干のリスクを背負うことになるがより良い治療結果を求めて前者の治療方針を選ぶのか、確実な治療結果を求めて後者を選ぶのかということなのだと思います。相談室の文章だけでは詳細がわかりませんし、患者さんそれぞれで何を重視されるかも異なりますが、大事なことは治療上のリスクや最終的な治療結果はすべて患者さん(お子さん)が背負うことになるということです。まずは担当の先生と良く話し合われるのが重要だと思いますが、それで納得して前に進むことが難しいようであればセカンドオピニオンを聞くこともお考えになって良いのではないでしょうか。
疑問点に対する回答
1. 犬歯の埋まっている位置や方向によると思いますので一概にはお答えできませんが、犬歯が骨と癒着しているとかでなければ、出てこなかった場合でも開窓・けん引を行うことで出てくる可能性は十分にあると思います(開窓・けん引がどういったものなのかは検索して調べてみてください)。
2. はい、確かに犬歯が本来の場所と大きく離れた場所に出てきた場合は、矯正治療での移動が大変なことがあります。
- PON(40歳 女性 自営業 )
- 2021年09月09日05時37分
先生の仰るように、治療中、矯正中の大変さも、治療結果も娘が背負う事になります。。。
両方の先生方が、経験から一番良いと思うお考えをお話し下さっているのも重々感じているのですが、してみないと結果は誰にも分からないことであり、先生たちのご判断が難しいのも感じました。
口腔外科さんでは、娘もいつも一緒だったので、子供前での質問に躊躇するところもあったので、子供のいないところでお話しを聞けるように相談してみます。
「心配な点があれば相談に」とお話し下さった口腔外科、矯正の先生方にはとても感謝し信頼しているので、両方の先生方にお話しをよく聞き、後悔のない判断をしたいと思います。
他の先生方のお考えをお聞きできること、大変有難いです。
本当にありがとうございます。
- 医療法人 永友会 堀内歯科
- ( 長崎県 諫早市 )
- 2021-09-09 15:06:00
さて、お問い合わせの件ですが、埋伏している3の抜歯か根尖が吸収している2番の抜歯で口腔外科医お矯正医の意見が違うということですね。
考えられる範囲でお答えしますね。
まず、口腔外科医は歯を動かすわけではありませんので歯を動かす大変さはやはり矯正医がかんがえますよね。なので矯正医の先生からすると埋伏している3を引っ張って配列させるのは、かなり難しいと判断していると考えられますね。
ただし、根尖が吸収しかけている2を残す案については、やはり問題があると考えられます。
一旦吸収しだした歯は吸収が進みやすくもありますので、起こり得るリスクとベネフィットをもう一度話あっていただいたほうがいいでしょうね。
おそらく、どちらもノーリスクではないと判断されているのかとも考えらえますね。
ご参考にされてくださいね。