キキさんの相談

カテゴリ:部分矯正

ディスキングのデメリットは本当にないのか?

前歯の空隙歯列とねじれ、上顎前突でマウスピースでの部分矯正を検討しております。二つの歯科医院(総合歯科)を受診し、治療方針を出してもらいました。

・A歯科医院
矯正専門医ではない担当医師(普段、虫歯の治療などを行う)による、「スマイルトゥルー」による治療。上下、ディスキングを行うことで、前に倒れた歯をより内側にいれることができる(Eラインを目指すもの)とのこと。ディスキングのデメリットは無いとのこと。

・B歯科医院
総合歯科ではあるが、非常勤の専門医がいる。「クリアコレクト」or「インビザライン」での治療。そこまで歯並びが悪いというわけではない、ディスキングは行わずに、気になる部分を整える8割程度の仕上がりに留めておいた方がよいのではないか、という提案。

ここで質問なのですが、B歯科医院の医師が、ディスキングをしない方がよいという理由に、ディスキング部分の「着色汚れ」をあげており(矯正完了後の)、エナメル質が薄くなるというのは、それだけ余計なものを吸収しやすくなるとのこと。実際そういった事例はよくありますか?インターネットで検索するかぎり、着色などのデメリットが出てきません。


また、Bの医師は、長い目で見たときの歯の健康という観点から(虫歯などのリスク)、ディスキングはおすすめしないそうです。そのような考え方に対して、他の先生方はどう考えられますか?

私自身、もしディスキングのデメリットが本当にあるのだとしたら、審美性と健康をどちらを優先するか、悩んでおります。
参考までに、ご意見を頂けたら幸いです。
宜しくお願いいたします。

さいたま市のSilver Lace矯正歯科と申します。

エナメル質は主にハイドロキシアパタイトというリン酸カルシウム結晶体でできていて、年月の経過でだんだんと硬くなっていくという性質があります。

そのため、生えたばかりの歯の表面にあるエナメル質や、ディスキングで表面の硬くなっていた部分を削られてしまったエナメル質は柔らかく、ムシ歯になりやすかったり、唾液中のミネラルを吸収しやすいといっことはあると思いますが、エナメル質の厚さの問題ではないと思います。

ディスキングの結果、ムシ歯だらけになったという話も聞いたことがありますが、よく聞いてみると、1回に削る量が多すぎるとか、その後の歯みがき指導をきちんと行っていないとか、たいてい明確な理由があり、正しく行なえばそんなことにはならないと思います。

ディスキングには歯のサイズを小さくして歯を並べるためのスペースを確保する他、隣同士の歯の接触面積を広くすることによって、矯正治療後の歯並びの安定性を向上させる役割もあるとされています。

とはいえ賛否両論あるのは確かですので、納得いく説明を聞いてから実際の治療に移られるのが良いと思います。ご検討下さい。

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