くまねこさんの相談

カテゴリ:装置・治療法

ワイヤーの種類について

  • 投稿者 くまねこ さん [36才 女性 会社員] 2021/07/28/ 07:26
  • カテゴリー 成人矯正 装置・治療法 治療前
  • お悩みの歯 上あご右1番 上あご左1番 上あご左2番

いつもお世話になってます。
以前相談させていただいたのですが、上顎前突で抜歯でワイヤー矯正を考えています。
いくつかカウンセリングに行ったのですが、ワイヤーの種類がいくつかあって迷っています。

最近多くなってきているクリップ式のワイヤー(デーモンシステム、クリッピーC、フルパッシブ)と、従来の固定式のワイヤーとではどれくらい違いがあるのでしょうか?

気になるのは摩擦による歯の負担と、力の強さ加減です。

ある矯正歯科では固定式のみ扱っていて、そこの先生によるとクリップ式は摩擦がゼロなので動きが悪くなり治らない、摩擦が必要な場面もあるため固定式の方が良いとのことでした。

一方でクリップ式のワイヤーを扱う先生は、従来に比べて歯の負担が少なく優しく動かせると言います。

私の歯は前歯3本差し歯のため、なるべく優しく動かせるワイヤーの方がいいと思っていたのですが、分からなくなってしまいました。

差し歯のある歯にはどちらのワイヤーが良いのでしょうか?

宜しくお願い致します。

さいたま市のSilver Lace矯正歯科と申します。

ワイヤーとブラケットの摩擦というのは、歯の動かし方によって欲しいときとジャマになるときがありますので、好きにコントロールできるのが理想です。

クリップ式で摩擦が欲しい分には、クリップの上からゴムで止めるなんてことをすれば何とかなりますが、固定式で摩擦を減らしたいという場合には限界があるという感じです。差し歯に関してどちらが良いという話は聞いたことがありません。

ただどんなに良い装置でも使い方次第ですので、装置だけで医院を選ぶということではなく、総合的に判断していただければと思います。ご検討下さい。
専門並みの知識がありますね!
すごいです!

大学院で摩擦を研究して博士号をとりました。
クリップ式と従来式で摩擦試験をした場合、条件によってかなり結果が変わります。
結論から言うと、口の中の条件だとどちらも同じ摩擦です。
摩擦はそのものがそこにあるだけで生じています。
クリップ式だとスルスル動くイメージですが、歯には根があるのでそこが抵抗になり、装置が傾くことで摩擦が生じます。
ただ、素材の硬さや表面正常で摩擦は左右されます。

前歯の移動は横方向ではなく、前後方向なので一般的に想像される摩擦は全く起こりません。
前歯はどちらの装置を使っても同じ結果です。
そう考えると雰囲気や話しやすさで決めるのがオススメです。

鮨を食べるのに箸か手かを悩んでいますが、
本当はどこの鮨を自分が美味しいと思うか。でしょうか。

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