のりさんの相談

カテゴリ:抜歯について

抜歯箇所

裏側矯正(アンカースクリュー有)で矯正治療を検討中です。
いくつかの医院に相談したのですが、上の抜歯箇所をどうするか決めかねています。
1番多くは4番の抜歯をすすめられますが、左5番に虫歯の治療跡(ひどい虫歯ではありません)があるため、抜歯するなら5番がいいと思っています。
先生によっては、左右5番でもいいと言われたのですが、無難なのは4番とも言われており、右は4番左は5番の選択肢もあるようです。
もし、右5番左4番を抜歯した場合、最終的な仕上がりに影響はあるのでしょうか(正中がずれる、左右の噛み合わせのバランスがおかしくなる、左側の奥歯だけが少し前に動くなど)。
左右4番を抜歯した場合と、左右非対称に抜歯した場合、どの程度仕上がりに影響するのか教えていただきたいです。

読ませていただきました。

治療の難易度は上がりますが、普通におこないます。価値のない歯を抜歯に選択するのは鉄則のようなものです。そしてアンカースクリュウを入れるのなら5番目の第二小臼歯で大丈夫です。何のためにアンカースクリュウを入れるか?と言えばそのスクリュウから犬歯や前歯を移動するためです。通常は抜いた歯の後方歯から牽引します。そうなるとその歯もわずかですが前方に移動します。アンカースクリュウならそのわずかも起きません。アンカースクリュウを埋入して治療するのでしたら4番目でも5番目でも問題ありません。

さらに言えば裏側矯正は表側からの矯正治療よりも前歯を内側に移動したり、乱杭歯を排列するのは得意です。臼歯が前方に出てくる事がほとんどありません。これはブラケットが装着している位置によるメリットです。

なるべくなら裏側矯正ばかりをおこなっている歯科医院を選んでください。裏側矯正と表側ではかなり違いがあります。

治療が成功する事を祈っています。
  • のり(28歳 男性 会社員 )
  • 2021年01月26日20時45分
ご回答いただき誠にありがとうございます。
非対称の抜歯もあり得ること、アンカースクリューの意義等、非常に理解できました。

アンカースクリューを入れる場合は5番でも問題ないのであれば、一方でも5番を抜歯するのであれば、左右とも5番を抜歯するのがベストになるのでしょうか。
アンカースクリューを入れる際でも、非対称(4番5番)の抜歯をすすめられるものなのでしょうか。

何度も恐縮ですが、ご教示いただけますと幸いです。
矯正治療にかかる期間は様々な要素が関係してきますが、歯を動かす距離もその一つになります。一般的に、矯正治療で抜歯が必要になり抜歯部位を選択するときは、小臼歯(4番や5番)のうちで歯の移動量が一番少なくなる歯(≒治療期間が短い、治療の難易度が低い)を抜歯する計画を立てます。
のりさんの場合は、おそらく矯正治療の観点からは4番を抜歯するのが最適なのだと思われます。しかしながら4番が健全で5番に大きなむし歯などがあるのであれば、健全な歯を残すという目的で5番を抜歯して治療するという選択肢も考えられます。ただ、治療期間が通常よりも長くかかり、奥歯が5番の位置にずれてこないようにする配慮(加強固定)が必要になってきます。また、左右非対称な抜歯になった場合、左右で抜く歯の大きさが異なると正中のずれが生じることなどもあります。
”担当の先生とよく話し合って”と言いたいところではありますが、矯正相談の段階では細かなことまで具体的に説明することは難しいことが多いです。まずはご自身の希望や心配事を先生に伝え、その上で検査を受けて細かな治療計画を立ててもらい、その説明を聞いて上記の事項についてよく話し合った上で治療を開始されるのが良いのではないかと考えます。
  • のり(28歳 男性 会社員 )
  • 2021年01月26日23時12分
ご回答いただき誠にありがとうございます。
先生の仰るとおり、私の場合、矯正治療の観点からは4番抜歯が最適なのだと思います。
やはり左右非対称な抜歯の場合、正中のずれの可能性は否めないのですね。

虫歯等の理由で片方は5番を抜歯する場合、矯正治療の観点としては、もう片方も5番を抜歯、という方法よりも、左右非対称でも片方は一般的な4番を抜歯する、という方法を採られることが多いのでしょうか。

何度も質問して恐れ入ります。ご教示いただけますと幸いです。

たしかに相談の段階ではそこまで詳しくはお話しできませんでした。治療を開始するにあたって、よく話し合う必要があると認識できました。ありがとうございます。
私の場合は、治療計画を立案する際は考えうるすべての抜歯パターンをシミュレーションし、その中で治療期間や治療難易度が常識的な範囲に収まるものを選択します。そのため、対称、非対称といった観点で抜歯部位を決めることはほとんどありません(結果的に非対称な抜歯になることはめずらしくありませんが)。
ただ、こういった検討を行うためにはどこにむし歯があるかという情報だけでなく、それぞれの歯の正確な大きさや上下顎の咬み合わせの状態、歯を支える骨の状態、歯科矯正用アンカースクリューを使う必要があるのであればアンカーを付ける部位の骨の状態・・・などなど、さまざまな情報が必要になるため、レントゲンなどを含めた全ての検査資料が必要になってきます。そのため、矯正相談の段階で患者さんから尋ねられたとしても、大まかな話をするだけに留めておくことが多いです。

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