なすさんの相談
カテゴリ:治療中のケア、調整
上顎前突・叢生のため、2018年7月から表側矯正をしています。
上左右4番、下左右5番と親知らず4本の計8本抜歯しました。
初めてから2年5ヶ月経過しましたが、いまだに抜歯跡が埋まりません。
上下共に埋まっていませんが、特に左上は1.5本分のスペースが空いています。今年の2月頃からずっと同じ状態です。
つい先日の治療ではレントゲンを撮り、ブラケット位置を付け替えられましたがそのことに関して何も説明がありませんでした。
こんなに治療から経過していまだにスペースがあるのはいくらなんでも遅すぎますよね?
矯正を始める前の説明では2〜3年と言われましたが、あと半年で終わる気配がしません。
どうしたらいいでしょうか?
- 医療法人愛美会 アイ矯正歯科クリニック
- ( 神奈川県 横浜市鶴見区 )
- 2020-12-24 11:11:00
読ませていただきました。
左上に1.5本分のスペースというのが気になります。抜歯した時よりもスペースができたという事でしょうか?とすると正中線がずれていましたか?例えば上顎前歯の正中線が左ずれていたという事でしょうか?正中線を合わせるために右に前歯を移動すれば左側第一小臼歯の抜歯したスペースは増えます。そういった事でしょうか?そうであれば正中線が一致した後に前歯の内側への移動と空隙閉鎖という段階がくれば閉鎖します。正中線を一致させるのには時間がかかります。
次に考えられるのはレントゲン撮影をしたのは左上でしょうか?左上が骨性癒着しているか?を確認したかったのでしょう。どうして動かないのか?骨性癒着は外傷歯によく見られますが、稀に外傷の既往がなくても起きている事があります。私も1例だけありました。その時はスペースは閉鎖できませんでした。普通のレントゲンではわからない事があります。進行していると歯根吸収が起きて来るのでわかります。CTが確定診断にはなりますが、わずかな癒着はわからないかもしれません。他には打診音の変化などでもわかります。
通われているのは専門歯科医院でしょうか?専門の歯科医であれば経験があります。何が原因か?長くかかっている事は担当医をわかっています。対策をするはずです。
治療が成功する事を祈っています。
左上に1.5本分のスペースというのが気になります。抜歯した時よりもスペースができたという事でしょうか?とすると正中線がずれていましたか?例えば上顎前歯の正中線が左ずれていたという事でしょうか?正中線を合わせるために右に前歯を移動すれば左側第一小臼歯の抜歯したスペースは増えます。そういった事でしょうか?そうであれば正中線が一致した後に前歯の内側への移動と空隙閉鎖という段階がくれば閉鎖します。正中線を一致させるのには時間がかかります。
次に考えられるのはレントゲン撮影をしたのは左上でしょうか?左上が骨性癒着しているか?を確認したかったのでしょう。どうして動かないのか?骨性癒着は外傷歯によく見られますが、稀に外傷の既往がなくても起きている事があります。私も1例だけありました。その時はスペースは閉鎖できませんでした。普通のレントゲンではわからない事があります。進行していると歯根吸収が起きて来るのでわかります。CTが確定診断にはなりますが、わずかな癒着はわからないかもしれません。他には打診音の変化などでもわかります。
通われているのは専門歯科医院でしょうか?専門の歯科医であれば経験があります。何が原因か?長くかかっている事は担当医をわかっています。対策をするはずです。
治療が成功する事を祈っています。
- にこっと矯正歯科
- ( 埼玉県 川口市 )
- 2020-12-24 13:35:00
当初の見積もりから治療期間がおおきく延びているとのこと、ご心配なことと思います。
治療期間の予測はおもに経験的なものですので、個人についてはばらつきが生じます。
とくに成人の女性の治療をするときにはときどき歯の移動が非常にゆっくりな方を経験します。どの矯正歯科医も経験していると思います。
成長期が終わると歯の移動のもととなる歯根膜が薄く血液の循環も減ってきます。人により骨の表面の硬い層(皮質骨)の密度がたかくて形を変えにくいこともあります。
歯の移動の速度はそれぞれの個人のからだが決めているものなので、技術的な工夫を尽くしたあとはその人のペースに従うしかない部分もあるのです。
治療を急ごうとしていたずらに力を強くしては歯と骨を痛めるだけです。
歯の移動を加速するという手法もいくつか知られていますが、まだ議論のあるところですので担当医のご意見に従うべきだと思います。
あと、ご病気などで強い痛み止めなどを連用されていませんか? 鎮痛薬の種類によっては歯の移動を抑えてしまう場合がありますので、お医者さんと相談する必要があることもあります。
ごくごくまれに骨の密度が高すぎる病気のかたもおられますが、その場合はすでにご本人が知らされていると思います。
どうか今の担当医の先生とよくコミュニケーションをとりながら治療をやりとげることができますよう、当院からも祈念申し上げます。
治療期間の予測はおもに経験的なものですので、個人についてはばらつきが生じます。
とくに成人の女性の治療をするときにはときどき歯の移動が非常にゆっくりな方を経験します。どの矯正歯科医も経験していると思います。
成長期が終わると歯の移動のもととなる歯根膜が薄く血液の循環も減ってきます。人により骨の表面の硬い層(皮質骨)の密度がたかくて形を変えにくいこともあります。
歯の移動の速度はそれぞれの個人のからだが決めているものなので、技術的な工夫を尽くしたあとはその人のペースに従うしかない部分もあるのです。
治療を急ごうとしていたずらに力を強くしては歯と骨を痛めるだけです。
歯の移動を加速するという手法もいくつか知られていますが、まだ議論のあるところですので担当医のご意見に従うべきだと思います。
あと、ご病気などで強い痛み止めなどを連用されていませんか? 鎮痛薬の種類によっては歯の移動を抑えてしまう場合がありますので、お医者さんと相談する必要があることもあります。
ごくごくまれに骨の密度が高すぎる病気のかたもおられますが、その場合はすでにご本人が知らされていると思います。
どうか今の担当医の先生とよくコミュニケーションをとりながら治療をやりとげることができますよう、当院からも祈念申し上げます。
- ニコニコ歯科 伊那矯正オフィス
- ( 長野県 伊那市 )
- 2020-12-24 18:50:00
勇気を出して、担当の先生と相談しましょう。
今、どういう段階なのか。
これからどのように歯を動かしていくのか。
あとどのくらい通院が必要なのか。聞いてみましょう。
一般的に抜歯矯正を行う場合、歯を抜く→矯正装置をつける→ガタガタをとる→犬歯を後ろに下げる→前歯をうしろに下げる→微調整→固める
といった流れになると思います。
上の4番は約8ミリの大きさです。12ミリともなると、6番と同じ大きさになります。その隙間を閉じるには1年くらいかかる場合が多いです。
治療の難易度によっては5年かかる治療もあります。はじめの説明で3年と聞いていても、途中でかみ合わせが変化して治療の難易度が変わることがないわけでもありません。診断を聞いた時と現在で、どこがどう変化したのかを聞くのも良いかもしれません。
質問を受ける側(Dr側)の気持ちとしては、治療に必要な時間しか予約を取っていない時に、治療も質問もとなるとどちらも中途半端になるので、あらかじめ相談したいと伝えてもらえると嬉しいです。
なので、相談のための予約を近いうちにとるか、次回の診療の予約は全て相談のみに使いたいと電話で伝えておくことをお勧めします。
どうしても相談しにくい場合、相談しても答えが信用できない場合、また質問していただければお答えします。
今、どういう段階なのか。
これからどのように歯を動かしていくのか。
あとどのくらい通院が必要なのか。聞いてみましょう。
一般的に抜歯矯正を行う場合、歯を抜く→矯正装置をつける→ガタガタをとる→犬歯を後ろに下げる→前歯をうしろに下げる→微調整→固める
といった流れになると思います。
上の4番は約8ミリの大きさです。12ミリともなると、6番と同じ大きさになります。その隙間を閉じるには1年くらいかかる場合が多いです。
治療の難易度によっては5年かかる治療もあります。はじめの説明で3年と聞いていても、途中でかみ合わせが変化して治療の難易度が変わることがないわけでもありません。診断を聞いた時と現在で、どこがどう変化したのかを聞くのも良いかもしれません。
質問を受ける側(Dr側)の気持ちとしては、治療に必要な時間しか予約を取っていない時に、治療も質問もとなるとどちらも中途半端になるので、あらかじめ相談したいと伝えてもらえると嬉しいです。
なので、相談のための予約を近いうちにとるか、次回の診療の予約は全て相談のみに使いたいと電話で伝えておくことをお勧めします。
どうしても相談しにくい場合、相談しても答えが信用できない場合、また質問していただければお答えします。