ひろかさんの相談

カテゴリ:装置・治療法

接着剤について

  • 投稿者 ひろか さん [28才 女性 会社員] 2020/08/17/ 19:56
  • カテゴリー 成人矯正 装置・治療法 治療済
  • お悩みの歯 下あご右1番 下あご右2番 下あご右3番 下あご左1番 下あご左2番 下あご左3番

フィックスタイプの固定リテーナーを下の歯の裏側に着けていたのですが今日外しました。
接着剤の着けすぎなのか中々取り外しに時間がかかり、また接着剤がまだ残ってましてところどころボコッとした変な感じがします。接着剤を取るために研磨してるとき歯が染みると私が言ったので、完全には取らずまた今度にするとのことでした。

接着剤は完全には取れないものなのでしょうか?
そんなに接着剤をつけるものなのでしょうか?
研磨は歯も削られるのでしょうか?
矯正は歯並びだけでなく、噛み合わせも含めて治療をしますか?

上記の4つについて教えていただけると助かります。

読ませていただきました。質問にお答えします。

接着剤は完全には取れないものなのでしょうか?

取れます。接着材と歯の表面のエナメル質とは硬さが違います。エナメル質が硬いです。金属のバーで削ればエナメル質は削れません。エンジンで金属のバーなら確実に大丈夫です。患者様は頭に音がガリガリと響きます。これは骨伝導音です。消す事はできません。これだけは我慢してください。

そんなに接着剤をつけるものなのでしょうか?

接着材は硬さがありません。ブラケットを接着する物を使用しています。少しづつ削れてきます。接着力は強いが、強度がありません。そのために少し厚めに材料を使っています。つけ過ぎは逆に脱落の原因になります。

研磨は歯も削られるのでしょうか?

顕微鏡で見れば少し傷がつくかもしれませんが、そのレベルでまったく問題はありません。ただし、高回転のタービンを使用するのはお勧めしません。硬くないバーを用いても回転が早いからです。注意が必要です。

矯正は歯並びだけでなく、噛み合わせも含めて治療をしますか?

噛み合わせは保定中に噛んできます。矯正治療は歯を大きく移動させます。しかし、数μmの移動はワイヤーでは調節できません。歯にもともと備わっている能力があります。例えば、上顎の歯を失うとその対合歯である下顎は上顎の歯茎まで伸びあがってきます。こんな能力があります。自然に噛んできます。これをセトリングと呼びます。矯正治療後、数年経つと外した時よりもきれいに噛んできます。矯正治療はミリ単位の移動はできますが、ミクロン単位での移動は精確にはできません。これは歯に備わっている能力が解決してくれます。

以上になります。ワイヤー固定タイプの保定装置を除去しても、取り外しのできる保定を装置を使用してください。矯正治療はなるべく長時間、長期間お願いします。

治療が成功する事を祈っています。
  • ひろか(28歳 女性 会社員 )
  • 2020年08月18日18時35分
先生、回答していただきありがとうございます。
昨日下の歯の裏側に着いていたフィックスタイプを外したのですが、冷たい飲み物を飲むと染みます。これは何日か経てば染みることはなくなりますか?
また、研磨のときにできたのか裏側の歯肉がほんの少しだけペラっとなっています。そうなるものなのでしょうか?また歯肉はくっつきますか?
ご返信ありがとうございました。

おそらく今までワイヤーで隠れていた部分に刺激が行くようになったのだと思います。知覚過敏は時間とともに鈍化するはずです。痛くて生活に支障がでないのでしたらそのままにしておいてください。

歯肉はすぐに治ります。最初は気になります。

歯茎のギリギリの部位に接着されていたのでしょうか?
はじめまして。

質問ですが、以下の回答になります。

Q1:接着剤は完全には取れないものなのでしょうか?
A1:接着剤を削る際の熱や振動で歯がしみたり痛みを伴う場合、数回に分けて除去します。最終的には接着剤は完全に取り除きます。

Q2:そんなに接着剤をつけるものなのでしょうか?
A2:フィックスタイプの固定リテーナーは細い針金を歯の裏側に接着します。今回固定のための接着剤の量はわかり兼ねますが、通常歯の間までは埋めない程度で接着剤で固定します。

Q3:研磨は歯も削られるのでしょうか?
A3:接着剤の除去での研磨で多少歯の表面のエナメル質が削れますが、通常知覚過敏などの健康障害が出るほどの症状はでません。

Q4:矯正は歯並びだけでなく、噛み合わせも含めて治療をしますか?
A4:矯正は見た目の美しさだけではなく、きれいな歯並びとともに良い噛み合わせを手に入れることで、噛む力の向上のほか、歯磨きがしやすくなることで虫歯や歯周病の予防にもつながります。より長く持たせられる歯になるように今後とも定期的な歯科健診には通院していただければと思います。

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