おおたさんの相談

カテゴリ：装置・治療法

外科矯正 上下顎を後退させる

現在自費で矯正を始めました。口元がもっこりしているのが気になるのですが、歯の傾斜はそんなにないので歯列矯正のみで口元がすっきりするのか不安です。また、上下の歯の位置も4ミリほどしかないので、外科矯正するにしても、あまり動かせないと言われました。私の顎の状態は、上顎前突、下顎後退ですが、外科適応はボーダーラインと言われました。しかし、今の状態で噛み合わせはそんなに悪くないので、上下顎どちらも後退をさせてオトガイを前方に出すことになると言われました。顎がただでさえ後退しているのに、さらに後退させたら気道が狭くなるのでは、と後になって気づき、質問しそびれました。今になってまた迷っています。

歯の傾きが無い場合でも多少は歯列矯正のみで口元がすっきりするのか、下顎が後退しているのをさらに後退させるということはあり得るのか、ご意見を頂きたいです。

読ませていただきました。

かなり難しいです。担当医の腕がすごく良ければ何とかなるかもしれませんが、難しいですね。

歯が前方に傾斜していない下顎後退によるものは上顎骨を後退させて下顎を前方に出す。しかし、上下の前歯の差が4�个任呂曚楡犠鐫佑任后�正常値は2.5�个�ら3�个任后９�の移動量はほとんどありません。

1つ思いつく方法はTweed法というものです。上顎前歯の傾斜角度が前傾していない正常値である。下顎後退によるとなると考えられるのは下顎前歯の前方傾斜です。でなければ4�个任呂覆�もっと大きな差があるはずです。それが4�个任�さまっているのは下顎骨の後退を下顎前歯の前方傾斜がおぎなっているためと考えられます。

このTweed法は下顎前歯をまず適正な歯軸傾斜にします。すなわち後方に傾斜させます。その結果、4�舒幣紊虜垢�生まれます。上顎前突（出っ歯）になります。そこで上顎前歯をそれに合わせてできるだけ傾斜しないように後方へ移動させるものです。口もとは下がり、小さくなります。理想的ではありますが、大変難しいです。

これは矯正歯科のテクニックの中ではもっとも高度なものになります。有名な方法です。この方法の適応症なら改善は見込まれます。

治療が成功する事を祈っています。
  • おおた(31歳 女性 会社員 ）
  • 2019年12月14日12時46分
先生、御回答ありがとうございます。
かなり難しい状態なのですね。
あとこれだけお聞きしたいのですが、下顎が後退してるのに、上顎の後退にあわせてさらに後退させることはよくあることですか？
気道が狭くなったりしないでしょうか。
また、矯正のみで口元の突出を軽減させるのは難しいでしょうか。
すみませんがよろしくお願いします。
ご返信ありがとうございます。成人の矯正治療では場合によってはあります。成人の方は成長発育がないので学童や成長期のお子様よりは難しくなります。上下顎骨の状態に合わせて歯を動かしていきます。それが不可能な場合は外科手術の併用になります。

睡眠時無呼吸症の事をご心配されていると思います。下顎が小さいと上を向いて寝ている場合は重力で舌が下方に沈下して気道を閉塞させます。下顎が小さいのは原因の一つですが、肥満なども影響します。日本人の骨格性上顎前突のほとんどが上顎前突ではなく下顎後退です。そういった点では心配ではあります。舌の大きさなども個人差があります。どれほど下顎が小さいか？にもよると思います。おおた様がそれに当てはまるか？は明確にはお答えできません。

一般的には矯正のみで口もとは改善します。しかし上顎前歯が前方に傾斜している上顎前突の方が顕著に効果が表れます。おおた様の場合は下顎後退なのに4�个靴�前歯に差がない。これは下顎骨が後退しているので下顎前歯が前方に傾斜していると思います。従って下顎前歯を正常な傾斜角度にすれば4�舒幣紊虜垢�うまれるはずです。もし外科矯正をするのであればその状態から下顎を前方に移動させる手術になると思います。もしそれをすれば気道は広くなるので上記心配は消えます。

外科矯正についてセカンドオピニオンをお聞きになってみたらどうでしょうか？必要なのか？他の矯正歯科医の意見を聞いてもよいと思います。

明確なお答えができずすみませんでした。お気持ちはよく理解できます。治療が成功する事を祈っています。

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