みやさんの相談

カテゴリ:装置・治療法

矯正方法

  • 投稿者 みや さん [31才 女性 会社員] 2019/07/05/ 16:51
  • カテゴリー 成人矯正 装置・治療法 治療前
  • お悩みの歯 上あご右4番 上あご左2番 上あご左4番 下あご右1番 下あご右2番 下あご右3番 下あご右4番 下あご左1番 下あご左2番 下あご左3番 下あご左4番

アンカースクリューが必要なのか質問です。
私の歯並びは、上の左2番が1番と3番の後ろに隠れています。上の歯の正中が左に少しズレています。
下は1〜3番がガチャガチャです。
開口で、出っ歯ではないです。奥歯は噛み合ってます。ガミーではないみたいです。
今は上下4番を抜歯し、これから矯正器具をつけます。アンカースクリューについて調べた所、私の通う矯正歯科では非対応でした。アンカースクリューは必ずとも必要ではないみたいですが、どのような歯並びだと必要ですか?あとあと後悔するのは嫌なので、ご意見いただけたら幸いです。

いろいろとご心配のことと思います。

当院ではアンカースクリューを10年以上前から使用しておりますが
主に抜歯ケース、上顎大臼歯の遠心移動(後ろにさげる)、咬合平面より出ている歯の圧下、正中を合わすための補助、前歯の後方牽引など様々な使い道があります。もちろんメリットばかりではないですがなかなか有用だと思います。
スクリューを使用されないとなりますと従来のエッジワイズ法に則り治療をされると思いますので問題はあまりないように思います。
回答になっておりましたら幸いです。
読ませていただきました。

私も以前はおこなっていた事もありますが、今は使用していません。

アンカースクリュウの代わりになる装置は他にもあります。アンカースクリュウをしたからと言って歯の移動速度に変化はありません。さらに利点もあれば欠点もあります。最近はアンカースクリュウだけをよく使用する歯科医もいますが、アンカースクリュウは別料金でプラスされる事が多くどうも疑わしい場合もあります。一般的には他の装置は加算されません。

アンカースクリュウは骨の中にネジを入れてそこから歯を牽引するものです。従って牽引方向は後方だけというわけにはいきません。必ず内側や外側に牽引方向が加わります。私がこれをやめた理由はそこにあります。歯列が縮小したり、広がったりします。これは困ります。別になくても治療は可能です。

アンカースクリュウの最大のメリットについて説明します。通常は大臼歯と前歯の牽引になります。前歯も後方に移動しますが、その反作用で大臼歯もわずかに前方に移動してしまいます。これがまったくない方がよい症例にはアンカースクリュウが適応です。またガミースマイルで上顎前歯を上方に牽引したい場合も効果はあると思います。しかし、上顎骨の前方にアンカースクリュウを埋入させると審美的に耐えられないかもしれません。かなり違和感があります。アンカースクリュウは加強固定(かきょうこてい)の一つの装置に分類されます。他にも装置はあります。

アンカースクリュウは歯科医にとっては便利なものです。しかし、設置する必要がなければ要りません。他にもアプローチの仕方はあります。決してすごい装置ではありません。

治療が成功する事を祈っています。
こんにちは。相談内容を読ませていただきました。

アンカースクリューについてですがアンカーとは「錨」という意味です。
 
 矯正は歯を動かすために、バネやゴムなどによる力を歯にかけます。その時に引っ張るほうも引っ張られるのも歯ですので作用と反作用が生じます。
 
 もし、一方向に歯を動かしたい場合は引っ張る側が強固でなければなりません。しかし、固定となる歯の本数には限界があるので、歯以外に固定源が必要となります。
 
 そこで、以前はヘッドギアなどの歯牙以外の固定源が使用されていました。

 20年ほど前から、アンカースクリューという概念が出てきて、最近では固定源が必要な場合はアンカースクリューを使用するのが主流となってきています。

 みやさんの場合、開咬ということですが、一般的に臼歯部を圧下する場合、アンカースクリューを使用することがあります。
 
 開咬に関しては、外科処置が必要な場合、臼歯部を圧下する場合、そして、数少ないですが、前歯部を挺出する場合などがあります。
 
 その治療法の選択は歯牙の移動限界や、治療後の審美性(ガミースマイルになったり、面長になったりしないように)などが関与します。
 
 今回の質問だけでは、みやさんの細かな状態がわかりませんので
一般的な話となりますが、参考になれば幸いです。 


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