りんこさんの相談
カテゴリ:治療後・アフターケア
抜歯による顔の変化、人中の見え方について
- 投稿者 りんこ さん [22才 女性 学生] 2018/05/17/ 20:25
- カテゴリー 成人矯正 治療後・アフターケア 治療中
今年の頭に、大学病院で顎変形症(上顎突出)と診断されました。私は噛み合わせなどの機能面ももちろんですが、口元がふっくら(口ゴボ)していること等の見た目も気にしているため治療に踏み切りました。外科手術はリスクが大きいことや小鼻が広がることが怖くて、ワイヤー矯正のみで治療することになり来月親知らず4本の抜歯と後々上の4番歯を抜くことになっています。そこで質問なのですが
①抜歯することにより顔がコケた印象になったり、いわゆるナン顔になることはありますか?
(SNSで親知らずの抜歯で顔が小さくなったと言う人もいれば、顔が貧相になったと言ってる方もいました)
②前歯が下がり口もとのふくらみがなくなる事で、人中の見た目にどう変化がありますか?
③人中が短くみえるように矯正を進めていくことは可能でしょうか?
実際に顔写真やレントゲンをご覧になられていないため判断が難しいとは思いますが、ご解答よろしくお願い致します。
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- 医療法人愛美会 アイ矯正歯科クリニック
- ( 神奈川県 横浜市鶴見区 )
- 2018-05-18 12:25:00
読ませていただきました。
横顔の改善を求めて矯正治療をされる患者様は大変多くいます。1,2,3は同じ質問だと思います。抜歯すると口元が後ろに下がり、小さくなります。口元が入る事によって想定できる事の欠点と利点が記載されています。これは実際に治療中に担当医とよく話し合いながらご自身の意見を聞いてもらいながら治療してもらってください。顔がコケるとかはご自身の感じ方の問題もあります。“これ以上は下げないでほしい”とか“これぐらいでよい”とか治療中のご自身の状態について意見を担当医に伝えてください。先生にも意見があると思いますが、考慮してくれます。コミュニケーションをとる事が重要になります。
治療が成功する事を祈っています。
横顔の改善を求めて矯正治療をされる患者様は大変多くいます。1,2,3は同じ質問だと思います。抜歯すると口元が後ろに下がり、小さくなります。口元が入る事によって想定できる事の欠点と利点が記載されています。これは実際に治療中に担当医とよく話し合いながらご自身の意見を聞いてもらいながら治療してもらってください。顔がコケるとかはご自身の感じ方の問題もあります。“これ以上は下げないでほしい”とか“これぐらいでよい”とか治療中のご自身の状態について意見を担当医に伝えてください。先生にも意見があると思いますが、考慮してくれます。コミュニケーションをとる事が重要になります。
治療が成功する事を祈っています。
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- 京都三条大橋歯科診療所
- ( 京都府 京都市東山区 )
- 2018-05-23 19:40:00
京都三条大橋歯科診療所の川畑です。
顎矯正手術については、すでに十分説明されて検討された上でのこととは思いますが、症例数の大い施設では、小鼻(鼻翼)が広がることについては、そうならないように鼻翼間に埋没縫合を行うことなどが一般的かなとは思います。
また、手術を伴う矯正治療の場合は、保険診療が適応される(高額療養費制度なども)などのメリットもありますので、もしそのような説明をまだ受けていなければ、老婆心ながら、抜歯する前にに再度、手術についてセカンドオピニオンも聞いてみてもいいかもしれません。
それはそうと、ご質問については以下の通りご回答させていただきます。
①「ナン顔」というのがよくわからないのですが、ムンクの「叫び」のような顔のイメージでしょうか?親しらずを抜歯しても頬の筋肉や頬部の脂肪、下顎骨の辺縁の形態など顔面のボリュームを維持する組織がありますので、それほどに頬がこけることはないはずです(大臼歯が全部なくなればそれなりに頬が陥没した感じになるかもしれませんが)。上顎の第1小臼歯については、抜歯しても前後の歯が頬を支えますので、頬部の表面形態への影響は少ないでしょう。一方、抜歯に伴って食事がしにくかったりすると体重減少に伴って少しは頬がこけた感じになるかもしれません。
②矯正治療をしても人中部の軟組織自体の長さやボリュームに大きな変化はないと思いますので、人中の見た目は、眺める角度によって三角関数で計算できるような程度の変化はあると思います。仮に現在の前歯の角度が地面に対して45度であったとして、今後それが、ほぼ地面に垂直な角度になるのであれば、正面から見た場合は、√2(約1.4)倍の長さに見えるでしょう。これは、あくまでも極端なたとえですが、人中を作っている軟組織が、前歯の前面に支えられているいるわけですから、そんな風に想像してみてはどうかと思います。
③人中を目にする人の視線と人中の垂線ができるだけ平行にならないように気をつけて暮らしてみれば、一見人中の長さは短く見えるかもしれませんが、顔面の他のパーツとの相対的な長さの比較の方が印象上は重要かもしれません。矯正治療によって人中が短くなることはないと思いますが、口角を後ろに引くようにして口唇の横幅を広げることで人中の長さと口唇幅の比率をかえてみるとか、口紅を上唇の赤唇部のマージン(キューピット弓)より少し上まで塗って上唇の赤唇の高さと人中の長さの比率を変えてみるとかなど、印象を変えてみる工夫の余地はあるかもしれません。
顎矯正手術については、すでに十分説明されて検討された上でのこととは思いますが、症例数の大い施設では、小鼻(鼻翼)が広がることについては、そうならないように鼻翼間に埋没縫合を行うことなどが一般的かなとは思います。
また、手術を伴う矯正治療の場合は、保険診療が適応される(高額療養費制度なども)などのメリットもありますので、もしそのような説明をまだ受けていなければ、老婆心ながら、抜歯する前にに再度、手術についてセカンドオピニオンも聞いてみてもいいかもしれません。
それはそうと、ご質問については以下の通りご回答させていただきます。
①「ナン顔」というのがよくわからないのですが、ムンクの「叫び」のような顔のイメージでしょうか?親しらずを抜歯しても頬の筋肉や頬部の脂肪、下顎骨の辺縁の形態など顔面のボリュームを維持する組織がありますので、それほどに頬がこけることはないはずです(大臼歯が全部なくなればそれなりに頬が陥没した感じになるかもしれませんが)。上顎の第1小臼歯については、抜歯しても前後の歯が頬を支えますので、頬部の表面形態への影響は少ないでしょう。一方、抜歯に伴って食事がしにくかったりすると体重減少に伴って少しは頬がこけた感じになるかもしれません。
②矯正治療をしても人中部の軟組織自体の長さやボリュームに大きな変化はないと思いますので、人中の見た目は、眺める角度によって三角関数で計算できるような程度の変化はあると思います。仮に現在の前歯の角度が地面に対して45度であったとして、今後それが、ほぼ地面に垂直な角度になるのであれば、正面から見た場合は、√2(約1.4)倍の長さに見えるでしょう。これは、あくまでも極端なたとえですが、人中を作っている軟組織が、前歯の前面に支えられているいるわけですから、そんな風に想像してみてはどうかと思います。
③人中を目にする人の視線と人中の垂線ができるだけ平行にならないように気をつけて暮らしてみれば、一見人中の長さは短く見えるかもしれませんが、顔面の他のパーツとの相対的な長さの比較の方が印象上は重要かもしれません。矯正治療によって人中が短くなることはないと思いますが、口角を後ろに引くようにして口唇の横幅を広げることで人中の長さと口唇幅の比率をかえてみるとか、口紅を上唇の赤唇部のマージン(キューピット弓)より少し上まで塗って上唇の赤唇の高さと人中の長さの比率を変えてみるとかなど、印象を変えてみる工夫の余地はあるかもしれません。