3shape

3Shapeは、TORIOSシリーズで有名な、口腔内光学スキャンの主力ブランドです。ブースは、たくさんの医療従事者で賑わっているブースのひとつでした。
最新のスキャナーが並べられていましたが、中でも注目は2017年3月21日に発売されたばかりの「TRIOS 3 Wireless」です。TRIOS 3との違いはワイヤレスであることだけですが、コードを必要としないことで清掃性が上がるため、作業効率だけでなく衛生面でも重要なポイントです。
サイズもかなり小さいので手が疲れず、患者様が自分でスキャンすることも可能でした。スキャナだけでなく、タッチスクリーンでスキャンされた画像を処理するTRIOS Cartも要注目です。
TRIOS Cart自体は新製品ではありませんが、スマートフォンのように感覚的な操作が可能なので、セットで使用することでTRIOS 3 Wirelessでの作業もよりスムーズに進むだろうことがデモンストレーションで説明されていました。
また、上下の顎を別々にスキャニングした後、最後に噛み合わせた状態でほんの一部をスキャンするだけで、全体の咬合を自動で計算しシミュレーションすることができる機能もありました。
Align Technology

アライン社のブースでは、インビザラインのマウスピースを作製する際に使用する、歯型を採る3D光学スキャニングの「i-Tero」を展示していました。
ブースでは、矯正歯科医だけでなく、一般の歯科医師が使用するように設計された、インビザラインの新システム「Invisalign Go」について講演を行っていました。
IOSアプリやiTeroから歯並びの写真をアップロードすると、患者様が治療に適しているかどうか診断でき治療計画が立てられます。
クリンチェック・ソフトウェアを使用して治療開始から治療完了までの歯の動きがシュミレーションで確認できます。治療計画を承認すると、患者様にカスタマイズされてアライナーセットが製造され、出荷される流れになっています。
治療期間は約3ヵ月と短く、最大14ステージで患者様は毎週マウスピースを変更して治療します。これは、軽度の不正咬合の治療診断に対応しているシステムです。マウスピース矯正を行う患者様が増えているため、日本でも普及する可能性があるかもしれません。