主な矯正装置として、ワイヤー矯正(表側矯正、裏側矯正、ハーフリンガル)、マウスピース矯正などがあります。実は、各装置の特徴は、見た目や費用だけではありません。
患者様の歯並びやライフスタイルによって「適性」があるのです。ここでは、患者様一人ひとりにあった装置の選び方、複数の装置を併用した複合装置治療について解説します。
いろいろな装置・治療法が開発されて、治療の選択肢が増えた半面、装置の選択に迷っている方も少なくないです。ここでは装置選びの基準について解説します。
無料カウンセリングをしていると、よく質問されることがあります。
「私は上下裏側矯正を希望しています。けれども、本当に私に適している矯正治療の方法はどれなのでしょう?」
「マウスピース矯正は最新の治療と聞きましたが、なぜワイヤー矯正の人がまだ多いのでしょうか?」
矯正器具は歯並びを治す器具である以上、それぞれの特性があります。たとえば、難しい症状・歯並びの場合、その症状を治すのに本来適していないテクニックを合わせてしまうと、ますます難しい治療になってしまいます。
矯正装置を選ぶ時、多くの方が治療費か装置の見た目(目立ちにくいなど)をポイントにしています。 それぞれの選択ポイントごとの注意点や特徴をご紹介します。
一般的に見えない矯正になるほど費用は高くなりがちです。
ご自身の予算を歯科医に伝えて、様々な提案・説明を受けると良いでしょう。
本来は、歯並びに適した装置で治療するのが良く、適していない装置では、治療の難易度が上がってしまいます。(例:治療期間や仕上がりなど)
しかし、いくら歯科医から「表側矯正が適しています」と助言されても、"装置が見える"というストレスが上回る場合は、どの装置を選ぶべきでしょうか?
後述する複合装置治療では、適した装置を使う期間を最小限に抑えて、他の装置に切り替える治療プランをとっています。
ワイヤーとブラケットを歯に固定する装置です。
装置を装着する場所によって、下記の3タイプがあります。
※「ハーフリンガル」は上顎が裏側矯正、下顎が表側矯正
マウスピース矯正は、製品によって特徴が異なります。ここでは、治療前に採取した歯型を元にシミュレーションをして治療前から完了までの装置を一括で製造するタイプを「アメリカ式」、治療中も定期的に歯型を採取して、都度、装置を製造するタイプを「ヨーロッパ式」と紹介します。なお、ヨーロッパ型は、治療の適応範囲がアメリカ型より限られています。
※製品によって特徴が異なります
見た目や費用だけではく、装置によって、歯並びとの適性は異なります。ここでは、様々な視点から、特徴や適性をご紹介します。
まずは、患者様からのご質問が多い、見た目や費用の比較です。
歯の裏側に着けるので目立ちません。着けはじめは発音しにくいと感じる方もいます。(2ヶ月くらいで慣れます)
薄くて透明な素材なので、人に気付かれにくいです。
口を開けると装置が見えますが、白や透明の素材を使用することでより目立たなくなります。
歯並びや患者様のご希望によって、抜歯をする矯正・抜歯をしない(非抜歯)矯正を行います。治療内容によって、装置の適性があるので、歯科医の方針や説明を確認しましょう。
抜歯[抜] | 非抜歯[非]
一般的には、抜歯した治療をする方は、ワイヤー矯正が向いているといえます。
歯並びによって噛む力、顔立ちが影響します。このため、顔立ちによって装置との適性がわかります。※歯科医によって表の見解は異なる場合があります。
万能な矯正器具は存在しません。ここでは、当院が推奨する複合装置治療や、お子様の矯正について解説します。自分にとってのオンリーワン治療を決めましょう。
昔から一部の矯正歯科において、表側矯正の終了後、細やかな仕上げとしてマウスピースを使用する治療スタイルがありました。これは、2つの治療の利点を活かして、より高いレベルの治療結果にする目的で行われてきました。
現在でもこの考え方は、とても利点があります。例えば、はじめに裏側矯正で抜歯治療をして、後半部分をマウスピース矯正に切り替える方法があります。
抜歯によってダイナミックに歯を動かす部分をワイヤー矯正で治療し、後半からは、食事制限や発音への支障がより少ないマウスピース矯正にすることで、見た目と効率性が向上し、治療中の不快感が抑えられます。
歯がデコボコに生えていて、八重歯になっています。歯を並べるスペースが足らないので抜歯をしました。
八重歯がひどい方の場合、他の歯より高い位置に犬歯があるのでマウスピース矯正装置で歯列を覆うことは困難です。
抜歯が必要な歯並びには、ワイヤー矯正が適しています。そこで、まず裏側矯正で抜歯したスペースに八重歯を移動させます。八重歯を下げたり、後ろに引っ張るのは、裏側矯正が最も得意とする移動です。
八重歯の高さが歯列に並んできたらマウスピース矯正にチェンジします。残りの矯正期間をより快適に過ごせるようになりました。
複合装置治療のメリットは、そのときの治療ステージに適した装置を選択することで、より装置の特性を活かした治療ができるということです。
就活、ご結婚を控えた方にも適したプランです。
複合装置治療の問題点としては、そこにかかる費用が医院によって異なることです。
当院では複合装置治療の利点を活かすため、最初の装置がハーフリンガルならハーフリンガルの料金の中で、裏側矯正なら裏側矯正の料金内で、追加料金なく複合装置治療を行っています。
最近、アレルギー性鼻炎、花粉症、鼻が詰まりやすい、風邪を引きやすいといったお話を良く聞きます。
特に子供たちの中には、歯列の幅が狭く、鼻の中の気道が細い子が多く見受けられます。
鼻の中が狭ければ、鼻水の量が少し増えただけで鼻づまりになってしまいます。つまり、自覚症状としてあらわれやすく、重い症状になりやすいのです。
気道が狭いお子さんは、呼吸のためにエネルギーがより必要になります。無意識でできる呼吸と意識する呼吸とでは、無意識でできる呼吸の方が集中力が持続しやすいという先生もいます。
矯正治療の際に、歯が並びやすいように歯列をたった数ミリ広げることで、気道も広くなり、実は様々な所でお子様の健康に寄与する可能性があります。
例えば、10代前半頃までの小児の場合、上あごの左側と右側の継ぎ目は、まだくっついていません(正中口蓋縫合)。ですから、小児の時期に治療を行えば、痛みをあまり感じずに、上あご中央部を広げることができます。大人になると上あごの左右がくっついてしまうため、顎を拡大する治療は難しくなります。
子供のうちに歯並びを矯正することは、歯列の幅を拡大させる治療ひとつ取っても、上記で紹介したようなメリットがあります。すべての歯が永久歯に生えそろってから始める矯正や、骨の成長期が終わってからの治療ではできないこともたくさんあるのです。
当院は、お子様から大人まで歯並びを美しく健康にする歯列矯正を行っています。
裏側矯正、マウスピース矯正、表側矯正やインプラント矯正など、各種装置・テクニックに精通し、患者様一人ひとりにピッタリの治療方法をご提案しています。
患者様が美しい歯並びを手に入れるまで、院長・スタッフが全力でサポートします。
行き届いたカウンセリングと充実した技術で素敵な笑顔を―
院長 | 横谷 浩爾 |
---|---|
住所 | 東京都港区北青山2-7-22 H・T・神宮外苑ビル4階 |
交通 | 東京メトロ銀座線 『外苑前駅』2b出口より徒歩1分 |
TEL | 03-3404-0418 |
診療時間 | 月・火・木曜 10:00 ~ 20:00 金曜 09:00 ~ 16:30 土曜 10:00 ~ 19:00 日曜 10:00 ~ 18:00 |
休診日 | 水曜・祝日 |
HP | http://www.aoyama-kyosei.jp/ |