監修医師
歯科医師 古川雄亮 先生
国立大学歯学部卒業後、大学院において歯のエナメル質の形成に関わる遺伝子研究を行い、アジア諸国で口腔衛生に関連する国際歯科活動にも従事した。歯学博士修了後、南米の外来・訪問歯科診療に参加した。 2019年10月10日Nature系のジャーナルに研究論文「HIV感染患児における免疫細胞の数と口腔状態との関連性について」を公開。
ワイヤー矯正を検討しているときに、気になるのはやはり「矯正装置を付けたときの見た目」ではないでしょうか?
銀色の装置は目立つし、少しでも楽しい気持ちで矯正治療を受けたいですよね。
ワイヤー矯正を少しでも目立たなくしたい方は、ワイヤー矯正で使う装置を目立ちにくいものを選んでみてはいかがでしょうか!
ワイヤー矯正は、ワイヤーの種類を変えることで見た目がぐっと変化するんです。
写真付きでさまざまなワイヤーをご紹介します!
公開日:2023/06/12
歯科医師 古川雄亮 先生
国立大学歯学部卒業後、大学院において歯のエナメル質の形成に関わる遺伝子研究を行い、アジア諸国で口腔衛生に関連する国際歯科活動にも従事した。歯学博士修了後、南米の外来・訪問歯科診療に参加した。 2019年10月10日Nature系のジャーナルに研究論文「HIV感染患児における免疫細胞の数と口腔状態との関連性について」を公開。
目次
シルバーワイヤーは、矯正装置のなかでもっともポピュラーなワイヤーで、銀色です。シルバーワイヤーは主にニッケルやステンレス、チタンなどの素材でできています。
ワイヤー矯正ではシルバーワイヤーが一般的に使用されており、金属のブラケットを装着するとより目立ちやすいでしょう。画像は白いブラケットを使っているのでやや目立ちにくくなりますが、金属のワイヤーが目立ってますね。
シルバーワイヤーが嫌で他のワイヤーを選択したくても、患者さんのお口の中の状況によって一定期間シルバーワイヤーを使うこともあります。
ホワイトワイヤーとは名前の通り、白いワイヤーのことを指します。白い素材のワイヤーではなく、ワイヤーを白い金属でコーティングしています。コーティングによって、素材の金属が直接粘膜に触れないというメリットもあるのです。
あくまで白くコーティングされているだけなので、劣化してくるとコーティングが剥がれ、内側の金属が見えてきてしまうことがあります。硬い食べ物を食べたときや、強い力で歯ブラシをしていると剥がれやすいので注意しましょう。
また、長期使用しているとコーティングが剥がれやすくなるので、治療の途中で新しいホワイトワイヤーに交換ができるかどうかを確認しておくとよいでしょう。
ゴールドの色でワイヤーをコーティングしたタイプのワイヤーです。ゴールドというとキラキラして目立つイメージがありますが、意外と目立ちません。歯の白さの程度や歯茎の色に意外と馴染みます。透明なブラケットと組み合わせるとシルバーワイヤーよりも上品に見えませんか?
ただ、歯の白さや歯茎の色、肌の色によってはゴールドワイヤーがかえって目立ってしまう方もいるようです。特に、歯が少し黄色がかっている場合は、ホワイトワイヤーよりもゴールドワイヤーの方が目立たないと感じる方もいるようです。
ピンクの色味が加わったゴールドのワイヤーです。普通のゴールドに比べると少し赤みがあり、温かい印象を感じられるかもしれません。光がやや強い場所や日差しの強い場所では目立ちにくいです。
さまざまな色のワイヤーを紹介しましたが、どのワイヤーを選択すると目立ちにくいかはお口の中の状況で異なります。
また、金属ブラケットではなく、透明で目立たない「クリアブラケット」と組み合わせることでさらに見た目が目立ちにくくすることができますよ。
今回紹介に使用した画像は、すべて「クリアブラケット」とそれぞれのワイヤーで組み合わせたものです。
また、ひとくちにクリアブラケットといっても、透明に近いものや白に近いものなど様々。治療を希望する歯科医院で相談してブラケットとワイヤーの組み合わせを選択しましょう。
金属ブラケットの場合はまた大きく印象が異なりますので、金属ブラケットと組み合わせてみたい方は担当の歯科医師に見本があるかどうか聞いてみてくださいね。
一般的な金属の矯正装置は見た目で目立ちますが、軽減する方法として色のついたワイヤーを選択する方法があります。
ワイヤーの色にはいくつかの種類があるので、歯科医師に相談してみてくださいね。
見た目が目立たないようにコーティングされたワイヤーは、メタルワイヤーに比べて価格が高くなる傾向にあります。
目立ちにくくなる程度と、コストパフォーマンスを考えて納得できる矯正装置を選びましょう!