[小児矯正]機能的矯正装置を使った上顎前突(出っ歯)の治療

機能的矯正装置は、よくお子さんの矯正に使用する装置。口の周囲にある筋肉や舌の機能的な力を利用して、上下のあごの位置のバランスを改善し、特に下あごが小さい出っ歯の治療に有効です。  

公開日:2019/11/01  更新日:2021/11/15

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目次

  1. 上顎前突(出っ歯)とは
  2. 子どもに使用する装置の例

上顎前突(出っ歯)とは

上顎前突は、上の前歯が強く前に傾斜していたり、上顎(上顎骨)の歯全体が前に出ていたりする状態を言います。
俗称で「出っ歯」と言われています。
前歯の角度異常や、上顎の過成長、下顎の成長不足、指しゃぶりなどの口腔習癖が主な原因と言われています。

出っ歯の噛み合わせは、下記のような様々な原因が考えられます。

・上顎が前に出ている
・下顎が小さい
・上の前歯が前に出ている
・これらの組み合わせ

大半は下顎が小さいお子様がほとんどです。
この場合は、下顎ができる限り前方に成長してくれるように、治療補助することが大切です。

下顎の成長は、身長がぐんぐん伸びる時期とほぼ同じ時期なので、それ以前から治療を開始しておく必要があります。さらに、歯と顎の大きさのバランスが悪い場合も多く、でこぼこに対する治療も一緒に行わなければうまくいかない場合もあります。

子どもに使用する装置の例


機能的矯正装置

機能的矯正装置は、口の周囲にある筋肉や舌の機能的な力を利用して、上下の顎の位置のバランスを改善する装置で、特に下顎が小さい出っ歯の治療に有効です。

通常は、夜寝ているときに使用します。この装置は下顎が大きく伸びる成長期に使用しないと効果があまりありません。
また、細かい歯のでこぼこを改善することには適さないため、歯並びによってはワイヤーによる矯正治療に移行することが必要な場合が多くあります。

※治療方法・治療結果は、患者様によって個人差があります。