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抜歯して矯正歯科治療を行った症例
ガタガタの歯並びや出っ歯は、歯に対して顎が小さく、歯が並ぶスペースが不足していることが原因の一つです。矯正歯科治療では、歯を並べるスペースを確保するために、やむを得ず抜歯を行う場合があります。
ここでは抜歯を伴う矯正歯科治療についてご説明致します。
治療例1 上顎前突(出っ歯)の治療例
一般的に片側1本のみ抜歯して矯正歯科治療できるケースは多くありませんが、診断後片側1本のみの抜歯で治療可能であることがわかり、ご本人の意思を確認しご理解いただいたうえで治療にあたりました。
患者様の情報
性別 : 女性
年齢 : 15歳9ヵ月
症状 : 上顎前突(出っ歯)
治療前
治療後
治療前(抜歯後)
顕著な上顎前突症です。叢生[そうせい]も伴っています。術前検査で奥歯の前後的なズレの状態などを把握し、予測される術後についてもカウンセリング後、ご本人の意思を確認し、上顎左側第一小臼歯を一本抜去しました。
治療後
上顎前突症および叢生が改善されました。動的治療後は保定装置(リテーナー)を使用します。
インフォームドコンセントが得られ、患者様ご本人のご希望に沿った治療が行えたことで術後大変満足されていました。矯正装置は透明なセラミックブラケットを使用し、動的治療期間は1年7ヵ月でした。
※治療効果は、患者様によって個人差があります。
治療例2 叢生[そうせい]の治療例
叢生の程度からは抜歯でも非抜歯でも矯正治療が可能でありながら、横顔の分析、特に口元の突出感を改善するためには抜歯治療が必要であり、ご本人の意思を確認しご理解いただいたうえで治療にあたりました。
患者様の情報
性別 : 女性
年齢 : 26歳4ヵ月
症状 : 叢生[そうせい]
治療前
治療後
治療前
顕著な上下顎前突症および叢生[そうせい]があります。きちんとカウンセリングを行い、上下顎左右側第一小臼歯4本を抜去し矯正用アンカースクリューを使用する治療方針に決まりました。
治療後
上下顎前突症および叢生[そうせい]が改善されました。動的治療後は保定装置(リテーナー)を使用します。
歯並びを整えることに加えて、抜歯することで術後は口元の改善も得られました。矯正装置は透明なブラケットと矯正用アンカースクリューを使用し、動的治療期間は2年7ヵ月でした。
※治療効果は、患者様によって個人差があります。