透明で目立ちにくい! マウスピース矯正・クリアブラケット

ずっと歯並びが気になっていて…社会人になって自分で払えるようになったけど、周りは学生時代に矯正をしていたのに、社会人になってから矯正して今さらだと思われないか。

なるべく目立たないように矯正をしたいけど、目立たないことを優先しすぎたら矯正の効果がなかったり長引いたりしないだろうか。

周りの目が気になって矯正治療を始められない…という方におすすめしたいのが、目立ちにくい透明な矯正装置である「マウスピース矯正」と「クリアブラケット矯正」。

どちらも目立ちにくい矯正装置ですが、治療方法は大きく異なります。
どちらの”透明な矯正装置”を選べばいいのか、この記事を参考にして選んでみてくださいね!

公開日:2023/03/20

監修医師

記事監修:古川雄亮

歯科医師 古川雄亮 先生
国立大学歯学部卒業後、大学院において歯のエナメル質の形成に関わる遺伝子研究を行い、アジア諸国で口腔衛生に関連する国際歯科活動にも従事した。歯学博士修了後、南米の外来・訪問歯科診療に参加した。 2019年10月10日Nature系のジャーナルに研究論文「HIV感染患児における免疫細胞の数と口腔状態との関連性について」を公開

矯正 透明

■目次

  1. “透明”な矯正装置
  2. マウスピース矯正
  3. クリアブラケット矯正
  4. マウスピース矯正のメリット・デメリット
  5. マウスピース矯正のデメリット
  6. クリアブラケットのメリット・デメリット
  7. クリアブラケットのメリット
  8. クリアブラケットのデメリット
  9. どちらの“透明な矯正”を選ぶべき?
  10. まとめ
  11. 記事監修

“透明”な矯正装置

矯正治療は歯並びや噛み合わせがきれいになりますが、いわゆる見た目をきれいにする審美治療でもありますが、矯正器具の見た目が気になりますよね。

金属の矯正装置をおしゃれ、かわいいという声もありますが、やっぱり気になる人も多いでしょう。

そこで、透明な矯正装置を使えば目立ちにくくなりますよ!

マウスピース矯正

透明性の高いマウスピースを装着して歯並びの矯正を行うマウスピース矯正。

目立ちにくい矯正の代表格と呼べるもので、近年人気を集めています。
治療計画に基づいて段階ごとにマウスピースを交換しながら、理想的な歯並びに近づけていきます。

1日20時間以上マウスピースを装着する必要がありますが、日中つけていても殆ど目立ちません。

クリアブラケット矯正

クリアブラケット矯正では、いわゆるワイヤー矯正で使うブラケットが透明なものを使います。


ワイヤーは従来の金属製、または白くコーティングされている金属のワイヤーを使用するため、すべての装置が透明なわけではありません。

マウスピース矯正に比べればやや目立ちますが、ワイヤー矯正ですので治療効果が期待しやすく、幅広い歯並びや噛み合わせに対応し、ブラケットが目立ちにくいので、人気があります。

マウスピース矯正のメリット・デメリット

マウスピース矯正 透明

マウスピース矯正とクリアブラケットのワイヤー矯正。
どちらの目立ちにくい矯正治療を選ぶべきか迷ってしまいますよね。

それでは、選ぶためのポイントとなるそれぞれの治療法におけるメリットとデメリットについて、詳しく見ていきましょう。

マウスピース矯正のメリット

マウスピースは透明で目立ちにくく、矯正治療中であると気づかれにくいのが大きな長所です。

また、自分自身で取り外しができるため、写真を撮るときやどうしても矯正治療をしていると気が付かれたくないタイミングで外すこともできます。
自分自身で付け外しできることで矯正治療によるストレスをある程度軽減できるかもしれませんね!

他にも、マウスピースにホワイトニング剤をつけておけば歯のホワイトニングを同時にできるのもメリットです。
マウスピースは金属を使用しない装置であるため、金属アレルギーを持つ人であっても安心して治療を受けられます。

マウスピース矯正のデメリット

マウスピースは歯を動かす力をワイヤー矯正のように細かくコントロールできず、抜歯矯正など歯を大きく動かす矯正治療などにあまり向かないとされています。

また、マウスピースの取り外しができるのは基本的に食事や歯磨きなど、取り外しが必要不可欠な場合のみです。基本的にはつけっぱなしにしておく必要があります。
一般的には1日20時間から22時間以上といわれており、食事や歯磨きだけ外しても22時間を下回ることも考えられます。

基本的にマウスピースを装着した状態では食事ができないため、外食時も付け外しをする必要があります。
また、食事をしたり糖分のある飲み物を摂取したあとに、歯磨きをせずにそのままマウスピースを付けてしまうと虫歯リスクが高まるため、飲食の後は毎回歯磨きをしなくてはいけません。
もちろん外出時も例外はなく、歯磨きできるスペースを見つけて歯磨きをしてくださいね。難しければ、洗口液でうがいだけでもして装着し、歯磨きを後でしっかりと行うようにしましょう。

外出時のマウスピースの付け外しは紛失・破損のケースが多く、作り直しや修理が必要になることもあるでしょう。
作り直しや修理には時間がかかり、その間矯正治療が中断してしまうことになります。

クリアブラケットのメリット・デメリット

ブラケット 透明

マウスピース矯正のメリット・デメリットに比べ、クリアブラケットにはどのようなメリットやデメリットがあるのでしょうか。
みていきましょう!

クリアブラケットのメリット

ワイヤー治療は歯を動かす力を細かくコントロールでき、出っ歯のような抜歯を伴うケースなど様々な症例に対応できます。
また、過去の実績(症例)も豊富です。
ワイヤー矯正の場合、ワイヤーやブラケットは食事中も取り外しができませんが、なくす心配もなく、装着時間の管理も不要で基本的には歯磨き以外の自己管理は必要ありません(ゴムかけなど自身での管理が必要なケースもあります)。

透明のクリアブラケットを使えば、金属のブラケットのように光って目立ってしまうこともありません。
さらにワイヤーも銀色のものではなく白いワイヤーを使用すれば、より目立ちにくくできますよ。

クリアブラケットのデメリット

ワイヤー矯正の場合、ご自身で矯正装置を取り外すことができません。
食事中も矯正装置が付いているため、食べ物がブラケットやワイヤーの間に挟まったり、色の濃い食べ物を食べたときにはブラケットの周囲が着色してしまいます。
また、慣れるまでは食事の際に矯正装置が舌や頬に当たって口の中を傷つけてしまうこともあります。

また、矯正装置が外せないため、矯正装置をつけた状態で歯磨きをする必要があります。歯ブラシだけではキレイに磨けなく、フロスが通らなくなるので、ワンタフトブラシや歯間ブラシの使用が必須です。
歯磨きに慣れるまで磨き残しが多くなるため虫歯ができやすくなったり、口臭につながることもあります。

どちらの“透明な矯正”を選ぶべき?

マウスピース矯正とクリアブラケットによるワイヤー矯正にはメリットとデメリットがあり、どちらか片方がより優れているということは一概に言えません。

どちらにしようか迷っている人は、下のチェックリストをご覧ください!

□自分自身で矯正治療を管理する自信がない
□物をよく紛失する
□抜歯矯正をすすめられたことがある
□歯を削るのは絶対に嫌
□顎のゆがみが気になる
□目立たないことよりも矯正の成功が優先
□お菓子やジュース、コーヒーや紅茶がない生活は耐えられない

チェックが入る項目が2個から3個あった場合は、クリアブラケット矯正を検討してみてくださいね。

逆に1つも当てはまらない人は、マウスピース矯正でも十分に管理し、効果を得られる可能性が高いです。
チェックリストはあくまでも目安ですが、ぜひチェックしてみてくださいね。

また、マウスピース矯正は安価で手軽ですが、治療の歴史がまだ浅い治療方法です。
そのため、歯科医院や担当する医師の経験などによって適用範囲や治療後の仕上がりに差がある、思った効果を得られなかったというケースも多数あるようです。

逆に、クリアブラケットは長きにわたって主要な矯正法として用いられてきたワイヤー矯正の一種であるため、過去の治療例に基づく知見が豊富に存在します。
マウスピースに比べて目立ちやすいかもしれませんが、求める矯正治療の結果が得やすいかもしれません。

矯正治療を始める前に矯正歯科でのカウンセリングを受けて、自分にはどちらが向いているかを知りましょう。

片方の治療方法しか取り扱っていない歯科医院の意見だけでは、どちらが本当に適していうるかを判断するのは難しいでしょう。
複数の矯正歯科を受診し、比較検討しながら信頼のおけるクリニックでの治療を検討してくださいね!

まとめ

クリアブラケット矯正とマウスピース矯正のどちらにも、良いところと悪いところがあります。
どちらの方が優れているかは患者さんの状況によって違います。まずは自分が何を優先順位に置いているのかを考えてみましょう。

お口の中の状態や求める結果によっては希望する治療方法と異なる選択肢を勧められるケースもあります。
インターネットの情報は本当に当てはまるのかどうかはわかりません。あくまでも参考として、クリニックでの精密検査や担当歯科医師とよく相談しながら納得のできる治療方法を選びましょう。

【PR】フィリップス ソニッケアー
歯科専門家使用率NO.1

フィリップス・ジャパン

あわせて読みたい記事

メディア運用会社について

メディカルネット

株式会社メディカルネット(東証グロース上場)は、より良い歯科医療環境の実現を目指し、インターネットを活用したサービスの提供にとどまらず、歯科医療を取り巻く全ての需要に対して課題解決を行っています。

当サイト「矯正歯科ネット」を通して生活者に有益な医療情報を歯科治療の「理解」と「普及」をテーマに、自分に最適な歯科医院についての情報や、歯の基礎知識、矯正歯科などの専門治療の説明など、生活者にとって有益な情報の提供を目指しています。

矯正歯科歯科医院を探すなら「矯正歯科ネット」

矯正歯科治療を行なっている歯科医院を、全国から簡単に検索できます。お近くの矯正歯科歯科医院をお探しの場合にもぜひご活用ください。