目次
マウスピース矯正は虫歯になりやすい？
マウスピース型装置は一般的なワイヤー矯正で使われるマルチブラケットと異なり、ご自身で取り外せるので普段どおり歯磨きできるというメリットがあります。
それでもマウスピース型装置に限らず、矯正治療中は虫歯になりやすいということがいえます。
まず、取り外しができるとはいえ、食事や歯磨きの時間を除いたほとんどの時間は矯正装置を装着していなければなりません。
唾液には細菌を洗い流すなどの作用がありますが、装置をつけることで歯に届かなくなってしまいます。
また、お口の中が乾燥しやすくなって唾液が流れにくくなることも考えられます。
「歯をいつもどおり磨けるから安心」と思わず、矯正治療をしている間は虫歯になりやすいと考える方が良いでしょう。
マウスピース矯正中に虫歯になってしまったら
矯正治療中は丁寧にケアをしていても虫歯になりやすい環境なので注意が必要です。
もし、マウスピース矯正しているときに虫歯になっても、装置を取り外せるので治療することができますよ。
しかし、虫歯治療のために矯正治療を止めてしまうと計画どおりに矯正できなくなる可能性があります。
そのため、虫歯の大きさによっては虫歯治療と矯正治療を並行して行います。
治療時期によっては応急処置をして、矯正治療が終わった後にしっかり虫歯を治す方法もあります。
被せ物を作らなければいけないような大きな虫歯の場合、矯正治療を中断しなければならないかもしれません。
大きな虫歯を治療すると歯の形などが変わってしまい、作製したマウスピースがはまらなくなってしまうので、マウスピースも作り直す必要が出てきます。
マウスピース矯正中に虫歯にならないために
矯正治療中に虫歯にかかってしまうと、治療期間が延びるだけでなく、費用がさらにかかってしまうことになりかねません。
虫歯を予防するために気をつけるポイントをご紹介します。
マウスピースを外してしっかり歯磨き
マウスピース矯正は装置を取り外して歯磨きができます。
お口の中に糖分が含まれていると細菌が繁殖する原因となるので、飲食をした後はなるべく早く歯磨きしましょう。
フッ素入の歯磨き粉を使ったりフロスや歯間ブラシといったデンタルグッズでカバーしたりすると、よりしっかり汚れを取り除けます。
マウスピースの清掃も行う
マウスピースは1日20時間以上装着するケースが多いので、どうしてもマウスピースが汚れてきてしまいます。
食事などによる汚れは虫歯の原因にもなるので、こまめに水やぬるま湯で優しく洗ってください。
汚れが強い場合は、専用の洗浄剤や歯ブラシで優しく洗うなどの方法を試しましょう。
水分補給をしっかり
マウスピースをつけている間はお口の中が乾燥しやすくなり、唾液が減って自浄作用が落ちてしまいます。
こまめに水分を摂取し、お口の中が乾燥しないようにしましょう。
その際、なるべく糖分の入っていない飲み物を飲用するようにしてください。
虫歯の治療中でもマウスピース矯正はできるの？
もし矯正治療中に虫歯になった場合、なるべく矯正治療を止めないで虫歯の治療ができる方法を考えます。
虫歯の本数や大きさなどによりますが、矯正治療と虫歯治療を並行して進めることも可能です。
この場合は、矯正治療のスケジュールに影響は出ません。
しかし、虫歯が治療できないような状況だと、より症状が悪くなります。
そのため、基本的には虫歯治療を完了させ、その後に矯正治療を再開させることになります。
まとめ
マウスピース矯正は装置が取り外しが可能ですが、矯正していないときよりも虫歯になりやすいといえます。
矯正中に虫歯にかかると治療期間が長引く可能性があるので、丁寧な歯磨きやお口の中の乾燥防止などで虫歯にならないよう気をつけましょう。
虫歯になってしまったら基本的には虫歯治療を優先して行いますが、虫歯の具合によっては矯正と並行して治療できる可能性もあります。