矯正中の通院回数はどのくらい? ワイヤー矯正・マウスピース矯正

矯正中の通院回数はどのくらい? ワイヤー矯正・マウスピース矯正

歯科医師に指示された次回の矯正治療の通院日が、SNSや口コミで見た他の人の期間よりも長かったことはありませんか?
本当にこんなに期間を空けていいのか、と不安に感じるかもしれません。

矯正治療は一般的にどのくらいの間隔で通院するのでしょうか?
平均期間や治療期間が異なる理由についてご紹介します。

監修医師

記事監修:古川雄亮

歯科医師 古川雄亮 先生
国立大学歯学部卒業後、大学院において歯のエナメル質の形成に関わる遺伝子研究を行い、アジア諸国で口腔衛生に関連する国際歯科活動にも従事した。歯学博士修了後、南米の外来・訪問歯科診療に参加した。 2019年10月10日Nature系のジャーナルに研究論文「HIV感染患児における免疫細胞の数と口腔状態との関連性について」を公開

目次

  1. 矯正中の通院回数は平均1カ月~1カ月半
  2. ワイヤー矯正
  3. マウスピース矯正
  4. 通院頻度が異なる理由
  5. 患者さんのお口の状態
  6. 歯科医院の予約がいっぱい
  7. 矯正医のいる日が少ない
  8. 通院間隔が長いとどうなる?
  9. まとめ

矯正中の通院回数は平均1カ月~1カ月半

矯正中の通院回数は平均1カ月~1カ月半

矯正治療の平均期間はおよそ1ヵ月~1ヵ月半と言われています。
矯正治療方法によっても異なるので、詳しく見ていきましょう。

ワイヤー矯正

ワイヤー矯正

ワイヤー矯正の場合は、1カ月に1回通院する患者さんが多いようです。
Oリング(モジュール)などお口の中に入れておくと劣化してしまう矯正器具の交換などを行います。

また、装置に異常や破損が見られないか、歯が予定通りに動いているかの確認し、不具合があれば調整して矯正治療を進めていきます。
必要に応じて、虫歯のチェックや矯正器具の清掃、歯のクリーニングをすることもあるようです。

通院による定期検診は器具調整のためだけではなく、スムーズに矯正治療を進めるためにも大切です。

マウスピース矯正

マウスピース矯正

マウスピース矯正の場合は、通院はおよそ1ヵ月半~2ヵ月に1回ほどの頻度が多いでしょう。

マウスピース矯正では、一度にたくさんのマウスピースを作って患者さんに渡します。
そのため、患者さん自身が決められた期間で新しいマウスピースに変えるだけで済み、器具の調整やマウスピースの受け渡しのための通院を減らすことができますよ。

1~2ヵ月ごとに通院して新たにマウスピースの型取りを行い、マウスピースを受け取りに行くだけで済みます。
ただし、型取りをしてから後日マウスピースを取りに行かなければならないケースもあり、その場合は通院回数が増えてしまいます。

また、近年は最初にすべてのマウスピースを作製して患者さんに渡してしまい、あとは事前に指示されているタイミングでマウスピースを交換するだけで通院が必要ないサービスもあるようです。
こちらは歯科医師の定期的な検診がなく、虫歯や歯周病など歯の状態のチェックを受けることができませんので、矯正をしていない時と同じように3ヵ月に1回程度は歯科検診を受けるようにしましょう。

通院頻度が異なる理由

治療方法以外にも、通院頻度が異なる理由があります。
同じ治療方法で同じ歯科医院に通っていても、次の通院までの期間の指示が変わる場合は以下のような理由だと思われます。

患者さんのお口の状態

患者さんのお口の状態

矯正治療にかかる時間は、患者さんのお口の状態によって変わります。

例えば、細かな調整が必要な時や噛み合わせの調整の期間には、平均よりも短い期間での通院を指示されることがあります。

反対に、痛みがあるなどで歯をあまり動かしたくない期間や、最後の調整を行っている時期においては、約2~3ヵ月に1回くらいに通院期間を空けることもあります。

治療期間を早く終わらせるためにと短期間での通院を指示する歯科医院もありますが、基本的に一度に動かせる歯の距離は大きく変わりません。1~2週間程度の違いはあまり気にする必要はないと言えるでしょう。

歯科医院の予約がいっぱい

歯科医院の予約がいっぱい

歯科医院の予約がいっぱいの場合、予約が取れる期間を指示されることがあります。
これは患者さんのお口の状態に合わせているわけではないので治療期間が延びてしまったり、あまり処置ができない短期間で通院をする、なんてこともあるようです。

患者さんのお口の状態に合わせた治療がスムーズに進めるポイントですので、矯正治療を始める前に予約の取りやすさも確認しておきたいですね。

矯正医のいる日が少ない

矯正医のいる日が少ない

矯正担当医が非常勤の場合、患者さんは非常勤医師のいるタイミングで通院する必要があります。

こちらも患者さんのお口の状態に合わせた通院期間ではなくなるほか、矯正医がいるタイミングと患者さんの都合が合わなければ通院期間が大幅に空いてしまいます。

通院間隔が長いとどうなる?

通院間隔が長いとどうなる?

通院できる頻度以上に通院の期間が空くと、矯正治療が終わるのもそのぶん遅くなってしまいます

ワイヤー矯正の場合はブラケットに装着しているゴムの着色が強くなったり、歯の移動に伴ってワイヤーが飛び出して痛む可能性もあります。

もともと通院期間を空ける治療計画であれば、基本的には治療期間が空いてしまっても問題ありません。
ただ担当医に相談なく通院期間が空いてしまうと、本来の治療計画以上に歯が動いたり、歯の痛みが強くなってしまう危険性があります。

通院期間が空いてしまう場合は、できる限り早く担当医に連絡しましょう。
場合によっては、予定していた次回通院よりも早く通院して調整を受けるなどの必要があります。
事前に相談しておけば通院期間に合わせた調整を行うなど配慮してもらえる可能性もありますので、まずは十分に歯科医師に相談しましょう。

まとめ

矯正治療の通院間隔は、治療方法によってある程度の目安こそありますが、最終的には、患者さんの口の中の状態によって変更されていきます。
歯科医院の都合で適切な間隔で予約が取れない場合は、一度担当の歯科医師とよく相談しましょう。
どうしても予約が取れない場合は転院の検討も必要かもしれません。

矯正治療は計画的に進めていくことがスムーズな治療に繋がります。
通院の期間は歯科医師とよく相談し、効率的に通院してくださいね。

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