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どうして歯並びは悪くなるの? 不正咬合になる原因とは
「まわりの友達と比べると自分は歯並びが良くないかもしれない…」
「いつから思いっきり笑うことに抵抗を感じたのだろう。」
ふと、鏡や写真を見た時に歯並びが気になってしまった経験はありませんか?悪い歯並びや、異常な噛み合わせのことを「不正咬合」といい、そこには原因があります。今回は不正咬合が起こる原因を詳しく紹介します。
不正咬合が起こる主な原因3つを紹介!
不正咬合になる原因はいったい何?さまざまな原因をまとめてみました。
(1)日常的な癖
不正咬合に影響する要因として癖によるものがあります。子どもの頃からの癖や、日常生活において無意識にしている場合は、なかなか気付きにくく意識しないと改善されにくいです。
下記は不正咬合に影響してしまう癖の例です。当てはまるものや、過去に当てはまっていたものはありませんか?
・口呼吸
・歯ぎしり
・食いしばり
・舌で歯を押す・なでる
・頬づえをつく
・指しゃぶり
・爪を噛む
歯は、一定の力が加えられると、力が加えられた方向に移動する性質があります。(矯正はこの性質を利用して正式な位置に歯を動かします。)
上記の癖で指や舌などが歯に当たり押してしまうことで、少しずつ歯並びのバランスが崩れてしまうことがあります。特に、顎が成長する時期や、歯が生え変わる時期には乳歯が抜けたスペースに、隣の歯が移動してしまう場合があるので注意が必要です。
(2)遺伝による影響
歯の大きさや顎の骨の大きさ・形などは遺伝が影響することがあります。そのため、両親どちらかが、顎や歯が大きかったり、小さかったりすると遺伝する場合があります。
特に日本人は顎が小さい傾向にあるため、歯が顎の骨に並びきらず不正咬合になる場合があります。また、先天的に歯の数が少ない場合なども、歯の本数が少ないため、歯並びのバランスがとれず、影響してしまうことがあります。
(3)外傷や病気など、外部からの影響
癖や遺伝のほかに、外傷や病気、乳歯の虫歯など、外部からの影響を受けて不正咬合になる場合があります。歯は1本でも失うと、失った方向へと隣の歯が倒れていきます。そのため、外傷や病気で歯を失い、歯が無いスペースを長い間作ってしまうと、歯が移動してバランスが崩れ、結果不正咬合へと繋がりかねません。
また、幼児期に大きな病気をすると、歯の一部に形成不全が起こり、不正咬合になる場合もあります。
早めに気付けたら、早めに防ごう
癖があることに気付いたら、早めに直すことが重要です。癖は長く続けているほど歯並びに影響してくることがあります。
特に小さいお子様の場合は癖を直すことが困難な時もあるため、歯科医院などに相談したりすると、癖を除去する装置などを作ってもらい対処できる場合があります。
また、ケガや虫歯で歯を失った場合も同様に、放置せずに早めに歯科医院で治してもらうことが適切です。
不正咬合はどんな状態をいうの?詳しく知りたい方はこちらを参考にしてみてください。
⇒歯並び(不正咬合)の種類