大人の矯正 年代別の矯正治療症例 (20代~50代)

雑誌などで、大人の歯列矯正の特集が掲載され、矯正治療も身近なものになっています。大人の歯列矯正の認知度が向上するにつれ、歯列矯正を受ける年代が広がっています。ここでは年代別の矯正治療の特徴について解説します。

公開日:2019/10/01  更新日:2021/11/18

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目次

  1. 大人の矯正治療 (成人矯正)とは
  2. 年代別 矯正治療の特徴と症例 (20代、30代、40・50代)
  3. CASE1 20代の場合
  4. CASE2 30代の場合
  5. CASE3 40~50代の場合

大人の矯正治療 (成人矯正)とは

様々な治療方法と矯正装置がある大人の矯正
最近では雑誌などで、大人の歯列矯正の特集が掲載され、矯正治療も身近なものになっています。大人の歯列矯正の認知度が向上するにつれ、歯列矯正を受ける年代が広がっているように思います。20~30代の女性から40~50代の女性、そして近年、20~30代の男性 の矯正が増えているように感じています。
成人向けの矯正装置も、様々なものが登場しています。はなるべく目立たない審美的なブラケットや丈夫なブラケット、従来法よりも治療期間が短縮されたセルフライゲーティングブラケットなどがございます。
患者様のご希望やライフスタイルに合わせて、矯正医と一緒にご自身にあった治療法・矯正装置を選びましょう。

年代別 矯正治療の特徴と症例 (20代、30代、40・50代)

矯正治療と年齢制限
私の経験上、年齢的な理由により矯正治療ができなかったことはほとんどありません。これまでに3歳から60歳以上までの方が矯正治療を受けていらっしゃいます。歯並びやかみ合わせでお悩みの方は一度、お気軽に相談してみてはいかがでしょうか。矯正医と一緒に良い方法を見つけていきましょう。

CASE1 20代の場合

■POINT
20代は人生のなかでも大きな変化のある時期でしょう。就職活動や結婚式などを機会に、矯正治療を希望する方がいらっしゃいます。乳白色や透明の目立ちにくいブラケット(審美ブラケット)や、周囲から見えにくい歯の裏側に付ける裏側矯正が好まれているようです。

治療前

治療後

CASE2 30代の場合

■POINT
30代は「子どもの幼稚園や小学生の面接までに自分の歯並びもキレイにしたい」、「20代は仕事で精一杯だったけど、余裕がでてきたので前から気になっていた歯並びをキレイにしたい。」といった理由で、矯正治療を希望される方が多い年代です。子育てや仕事をしながら矯正治療を行っている方は、通院しやすい時間に診療している医院や、お子さんと一緒に通いやすい医院など、ライフスタイルを考慮した医院選びをすることがポイントです。

治療前

治療後

CASE3 40~50代の場合

■POINT 歯科治療の幅を広げる矯正治療 
40~50代以上の年代の方の場合、昔から気になっていた歯並び・口元の見た目を改善したいと思っていても、 「この年で矯正治療なんて・・・」 と悩まれている方もいらっしゃるようです。 しかし、矯正治療に年齢制限はありません。

以前、 ある患者様が「昔むし歯で奥歯2本抜いて、入れ歯になったが、なかなかなじめない」と相談にいらっしゃいました。
その方は矯正治療を始め、前歯のでこぼこを治すことと、奥歯を前に動かして2本分のすきまを1本分に減らして、矯正治療終了後は、隙間が一本分になったので入れ歯ではなくインプラントを予定しています。矯正治療により凸凹の歯並びが改善されて、2本必要だったインプラントが1本に減って経済的な負担が軽減されたにも楽になったと聞きました。
矯正治療によって歯科治療の選択肢は広がり、入れ歯が必要なくなったり、差し歯の本数が減ったりすることもあります。 歯に悩みのある方は、一度矯正歯科に相談されてみるとよいでしょう。

治療前

治療後