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外科手術と矯正治療を併用する「外科的矯正治療」
外科矯正治療とは
外科矯正治療とは、矯正治療単独ではだけでは十分な噛み合わせを確立することが困難な場合、外科的手術を併用する矯正治療をおこなうことで、噛み合わせのみならず、顔貌の改善も可能とする治療方法です。また、最新の研究では睡眠時無呼吸障害に対しての疾患の改善も報告されています。
臨床症状としては、
前歯でものが噛み切れない(開咬)
顎がシャクレテいる(反対咬合)
下顎が小さい出歯 (上顎前突)
睡眠時無呼吸障害 (いびき等)
これら上記疾患を改善するためには外科矯正治療が必要となることが多いです。
美容外科と外科矯正の違い
よく、美容外科と混同をされる方が多いですが、外科矯正治療方法は顎機能診断の結果、咬合の改善に外科矯正手術が必要と診断をされた方のみ受けることができる治療方法です。顎変形症患者や唇顎口蓋裂患者に対して、この治療方法を用いることで、顎変形症患者において、機能的ならびに審美的障害に対する治療方法として外科的手術と矯正治療を施します
■外科手術と矯正治療を併用した治療例 [骨格性下顎前突・前歯部開咬・叢生]
治療前
治療後
外科矯正治療の流れ
外科矯正治療は通常、
【術前矯正約1年】
↓
【外科手術入院5日~10日】
↓
【術後矯正 約1年】
↓
【保定1~2年】
というのが一般的な治療の流れです。
外科矯正を受診するための適した機関とは…「更生医療指定機関」
外科矯正を受診する場合、「更生医療指定機関」が最適です。この指定を受けるためには、大学病院等の施設と大学病院と同等の施設を有している医療機関であり、5年以上の矯正臨床経験および口唇口蓋裂の治療経験のある医師が常勤している等の用件を満たすことが必要です。
更生医療指定機関の指定を受けている医院では、外科矯正治療に健康保険が適応されますので、安心して受診していただけます。