小児の骨格性反対咬合(受け口)の症例

8歳から治療をはじめた子供の受け口の治療例です。下の顎が上の顎よりもでている受け口は、できるだけ早い年齢から治療をすると、将来、受け口を治療する時に顎の骨の手術も伴う可能性を低くしたり、小児の短期間で改善できるケースがあります。

公開日:2019/10/01  更新日:2021/11/17

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目次

  1. 早期からの治療が効果的な例
  2. 症例写真
  3. 治療前
  4. 治療開始
  5. 治療後

早期からの治療が効果的な例

難易度の高い骨格性の反対咬合(受け口)と叢生(凸凹の歯並び)を、8歳の小児期から治療した
例です。

患者様:8歳 女子
患者様の状況:小学校低学年
症状:骨格性反対咬合(受け口)

症例写真

治療前

横から撮影した写真を見ると、下の歯が大きく外に出て受け口になっているのが分かります。診断は、骨格性の反対咬合でした。顎の骨格によって不正咬合がおきているケース、特に受け口は早い年齢から治療を開始した方が良い場合が多いです。
また、患者様の下の乳歯4本は虫歯により、初診時には既にない状態でした。乳歯は虫歯などによって本来の時期より早く抜けてしまうと、歯並びに影響します。患者様も後ろにある第一大臼歯が前に倒れていました。

治療開始

はじめに、一期治療として、 顎の成長をコントロールする装置を使い反対咬合を治します。反対咬合を改善したあとは、凸凹に生えている歯並びを改善するワイヤーブラケットを装着した、マルチブラケット矯正を行って永久歯がきれいに生えるように導きます。

治療後

小児期の骨格性の反対咬合と永久歯での叢生(八重歯・凸凹)が伴う難易度の高いケースでしたが、きれいに改善しました。

※治療方法・治療結果は、患者様によって個人差があります。