【子どもの矯正】3~6歳の矯正治療

3?6歳の矯正治療についての特徴をご紹介。反対咬合(受け口)や前歯が咬めない開口は注意しましょう。

公開日:2019/10/01  更新日:2021/11/16

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目次

  1. 3歳児検診や保育園の歯科検診で「不正咬合」と指摘されたら
  2. 反対咬合[反対咬合](受け口)について
  3. 開咬の治療について

3歳児検診や保育園の歯科検診で「不正咬合」と指摘されたら

反対咬合(受け口)の場合は、一度矯正歯科医に相談しましょう。

3才児検診や幼稚園、保育園の歯科検診で不正咬合[ふせいこうごう]を指摘され、来院されるお子さまが増えています。指摘される症状の多くは反対咬合[はんたいこうごう]や開咬[かいこう]、でこぼこなどです。
乳歯のでこぼこはまだこの時期に矯正治療をはじめる必要性は少ないと思われます。それよりもむし歯にならないよう歯みがきの仕方やフロスの使い方など身につけて、歯を強くするフッ素を定期的にぬっていくことをおススメいたします。

反対咬合や開咬と指摘されたお子さまは一度矯正歯科医院にご相談ください。

反対咬合[反対咬合](受け口)について

反対咬合(受け口)の治療には“ムーシールド”といわれる、機能的顎矯正装置を使います。
ムーシールドを使うことで、永久歯が生えるまで待つことなく、3才くらいのお子さまでも受け口の矯正治療ができます。
使い方は比較的簡単で、就寝中にマウスピース型の装置をくわえるだけです。幼いお子さまにも負担が小 さく、治療に要する期間も長くて1年間くらいと、短期間で治療することができます。
またほとんど痛みを感じることもありません。この時期に反対咬合を改善 することで、下あごの過成長を抑制することができます。

開咬の治療について

開咬[かいこう]と指摘されたお子さまの中で、指しゃぶりや舌が歯と歯の間に収まっているような舌癖はありませんか?
指しゃぶりは2~3才頃までは生理的なものと考え られますが、4~5才以降も継続している場合、開咬をはじめとする不正咬合の原因となる可能性があります。
このためMFT(口腔筋機能療法)とよばれる舌と 口の周りの筋肉を鍛えて、指しゃぶりや舌癖を治すトレーニングが必要です。