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激しいスポーツをしていても矯正治療は可能です
Aさん 20代前半（学生） 男性
状況 ： 大学で格闘技をしている
診断名 ： 下前歯の凸凹と、前歯の出っぱ（下顎前歯部叢生を伴う上顎前突出）
抜歯 ： 2本
【治療のきっかけ】
Aさんは大学に入った当時、出っ歯なのが嫌で矯正をしようと思っていました。しかし、大学の部活で格闘技をしていたため、通常の矯正装置（表側矯正）では唇の裏側が傷つきやすいので、治療に踏み込めませんでした。「大学生のうちに（就職するまでに）なんとか治療を終わらせたい」という気持ちと、「学生時代に、好きなスポーツを思いっきりしたい。」という２つの気持ちの間で悩んでいたときに、当院で裏側矯正をしながら格闘技をしている友人から詳しく話を聞き、来院されました。
矯正治療（裏側矯正）の流れと症例写真
1. カウンセリング・精密検査
下の写真は、治療前に撮影したAさんの口腔写真です。Aさんが気にされている出っ歯（上顎前突）だけでなく、上あごと下あごの歯列が、デコボコしています（叢生）。
治療前
初診カウンセリングでAさんは、「上下の歯並びをキレイにしたい」ということ、「歯を抜きたくない」、「部活動を続けたい」とのご希望をお話されました。精密検査の結果をもとに、Aさんと担当矯正医とたくさんの議論をして、Aさんの納得する治療方針をきめていきました。初診カウンセリングで担当医に伝えたAさんの希望と、実際に決定した治療方針との比較は以下のとおりです。
Aさんの初診時の希望
【1】上下の歯の歯並びを改善したい
【2】治療中も部活動を続けていきたい
【3】治療にあたって、歯は抜かない （非抜歯を希望） △ 上顎の小臼歯2本のみを抜歯する
結果（診断後・協議後の治療計画）
【1】○［実現］ 矯正治療を行うことになった
【2】○［実現］ 舌側矯正で治療を選択
【3】△ 上顎の小臼歯2本のみを抜歯する
※抜歯の本数や治療方針、希望の実現度、症状や医療機関によって異なります。
矯正（裏側矯正）治療中
歯を2本抜くことになりましたが、治療前に相談を重ねた結果、Aさんは担当医の出した治療計画に納得・同意して、治療を開始しました。
矯正治療を開始したあとも、Aさんは、部活動の格闘技に打ち込むことができたそうです。
矯正（裏側矯正）治療後～メインテナンス
下の写真は矯正治療を終えたAさんの口腔内写真です。治療後、上下のかみ合わせと、見た目が改善されました。社会人となった現在は、半年に１回、担当医の定期検診を受けています。定期検診では、かみ合わせの確認や、虫歯、歯槽膿漏がないかチェックをして、現在も、安定した状態を維持しています。
■備考：診断について
診断名：下顎前歯部叢生を伴う上顎前突。
上顎前突とは出っ歯のことです。場合によっては上顎だけの抜歯も行うことがあります。
※治療方法・治療結果は、患者様によって個人差があります。