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裏側矯正は矯正装置が見えにくい
一目瞭然! 裏側矯正と表側矯正の見え方の違い
「歯列矯正をしたい!」と思っている人のなかには、装置が見えることに抵抗があって躊躇している方や、お仕事の都合で、従来からの表側装置では治療しにくいと思っている人もいるでしょう。
けれども、諦めることはありません。今は、歯の裏側に装置を着ける「裏側矯正」があります。上の写真は、表側矯正と裏側矯正で治療している口元を比較したものです。
装置が見えない裏側矯正は、大きく口を空けたときだけかろうじて装置が見える程度なので、周囲の人にほとんど気付かれずに治療することができます。
裏側矯正ってどんな装置?(特徴、メリット・デメリット)
日本で開発・実用化された見えない装置
歯の裏側に装置をつける裏側矯正は、舌側矯正[ぜっそくきょうせい]、マルチリンガル矯正とも呼ばれています。矯正治療が根付いている欧米と比べて、装置に抵抗がある人が多い日本では、裏側矯正のニーズが特に高く、世界に先駆けて開発・実用化されました。
裏側矯正のメリット・デメリット
メリット
・装置が見えないので人に気づかれにくい
・歯の裏は表より丈夫なので接着剤のダメージが少ない
・装置の構造上、出っ歯を効率的に治療しやすい
デメリット
・装置が舌側なので慣れるまで発音がしにくい
・普及している表側装置より費用が高い
・裏側矯正ができる歯科医院がまだ少ない
裏側矯正の大きな特徴は、周囲の人に装置が見えずに治療できることです。裏側矯正に熟練した矯正医であれば、表側矯正と同じように、簡単な症例から難症例まで幅広く対応できます。
裏側矯正の医院選びのポイント
「裏側矯正」に熟知した矯正医がいる医院を
特殊な装置なので、裏側矯正に精通した矯正医がいる歯科医院での治療が望ましいです。
ポイントは、「患者様と同じような症例を、裏側矯正で治療した経験が多いこと」、「裏側矯正でも表側矯正でも、ほとんど同じ期間で治療できること」などがあげられます。治療内容について不安な点や、わからない点があれば、よく質問・確認して、納得した治療計画をたてる信頼ある医院を探しましょう。
裏側矯正の治療例(症例写真)
【症例1】 デコボコと出っ歯がある歯並びの治療例 (成人・裏側矯正)
受け口や出っ歯があり、歯並びはデコボコに生えている複合症例の患者様もよくいらっしゃいます。ここでは、外に出た前歯(出っ歯)と、歯列のデコボコ(叢生・乱杭歯)がある患者様を裏側矯正で治療した例をご紹介します。
※治療効果は、患者様によって個人差があります。
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【症例2】 著しい上顎前突(出っ歯)を裏側矯正で改善
上顎前突(出っ歯)のケースでは、裏側矯正はより効果的に前歯を奥へ引っ張ることができます。インプラント矯正などの外科処置を行わずに、上顎の第一小臼歯のみを抜歯し、裏側矯正で治療しました。
※治療効果は、患者様によって個人差があります。
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【症例3】上下の歯が出ている上下顎前突の治療例 (成人・裏側矯正)
上下の歯が出ているため唇が閉じにくい人、口を閉じたときに唇の高さと鼻の高さが同じように口元が突出している人、歯並びはきれいでも横顔を見ると口元が出ている人などは上下顎前突の可能性があります。ここでは、裏側矯正で抜歯をして歯列の幅を狭くし、口元が突き出ているお悩みを改善した例をご紹介します。
※治療効果は、患者様によって個人差があります。
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