〜歯並びは重要という意識は高いが、矯正治療に消極的な日本〜

透明なマウスピース装置による矯正歯科治療を提供するアライン・テクノロジー・ジャパン株式会社は、2012年4月18日「よい歯の日」に向けて、日本人の歯並びについて国内外で意識調査を実施しました。本特集では調査結果から見える日本の矯正事情についてレポートします。

76%が「日本人は歯並びが悪い」と回答。

日本に住む外国人100名に、日本人の歯並びに対する印象について聞いたところ、「日本人は歯並びが良い」と回答した人はわずか4%(4名)にとどまり、76%(76名)が「歯並びが悪い」と回答しました(図1)。下記のアンケートコメントからも、日本に住む外国人が日頃から日本人の歯並びの悪さについて強く意識している様子が伺えます。


日本人にも歯並びの良い人と悪い人がいますが、すごく歯並びの悪い人が
かなり多いように思います。日本人は歯を整えるために矯正装置をつける
傾向が少ないからでしょう。(アメリカ人20代女性)


たくさんの歯科医院があるのに、日本人の歯並びが整っていないことがとて
も気になりました。(オーストラリア人40代男性)

  日本人の歯並びの印象

 

日本の歯並び事情


日本(東京)、アメリカ(ニューヨーク)、中国(上海)において、それぞれ200名の一般男女(20代〜40代)に対して、歯並び・矯正治療に関する各国比較の意識調査を行ったところ、日本人の矯正歯科治療への考え方が見えてきました。

 

歯並びに対する日本人の考え方


歯並びの重要性について、「歯並びによって笑顔の印象が左右されると思う」※と回答した人は、日本85.0%(170名)・アメリカ89.0%(178名)・中国90.5%(181名)で、日本においても海外と同様に高い割合でした(図2)。
しかも、歯並びによって「口腔内の健康」や「身体全体の健康」に影響があるという理解については、アメリカや中国よりもむしろ日本の方が意識が高いことが明らかになりました。

 

「あてはまる」・「ややあてはまる」・「どちらともいえない」・「あまりあてはまらない」・「あてはまらない」の5つの選択肢のうち、「あてはまる」・「ややあてはまる」と回答した割合。

矯正治療の現状とは?


歯並びの重要性は高く認識している日本人ですが、治療率はまだまだ低いことが明らかになりました。「(もともと)歯並びが良くない人」の割合は、日本61.0%(122名)・アメリカ58.0%(116名)・中国71.5%(143 名)で各国大きな差はありません。しかし、そのうちの矯正治療率は、日本21.3%(26名)・アメリカ50.0%(58名)・中国23.8%(34名)でした(図3)。また、歯並びが良くなく未治療の人のうち「治療したいと思う人」の割合は、日本54.2%(52名)・アメリカ79.3%(46名)・中国85.3%(93名)で、日本は海外に比べて矯正治療率・治療意向ともに低い結果となりました。


さらに、「自身の歯並びについて歯科医に相談したことがあるか」という質問には、日本23.5%(47名)・アメリカ67.5%(135名)・中国74.5%(149名)が「相談したことがある」と回答し(図4)、日本では歯科医への相談すらも一般的に行われていない実態が明らかになりました。

 

 

 

教師治療は「うれしい?」「つらい?」海外との比較


これほど矯正治療率が低いのはなぜでしょうか。調査結果で日本人は、装置による矯正治療へのネガティブイメージが強いことが伺えます。「矯正装置をつけることに心理的な抵抗がある」との回答が72.0%(144名)もいました。
さらに、矯正治療中のイメージについて、「歯並びが良くなっていくのが、うれしい」とポジティブなイメージを持つ人がアメリカ76.0%(152名)・中国63.5%(127名)に対して、日本はわずか37%。6割以上の人が「矯正装置による不自由が、つらい」と回答し、海外と正反対の傾向が見られました(図5)。

 

日本人が求める矯正装置とは

 

「どのような装置があれば治療したいか」という質問には、「目立たない装置」が65.0%(130名)と最も多く挙げられ、次いで「違和感の少ない装置」50.5%(101名)、「痛みが少ない装置」49.5%(99名)、「取
り外しが可能な装置」31.5%(63名)、「金属アレルギーでも可能な装置」14.0%(28名)の順で、目立たない装置へのニーズの高さが伺えます(図6)。

 


歯並びのチェック歯並びは笑顔の印象を左右する

 

歯並びが良くない人の矯正治療率/歯並びについて歯科医への相談経験

 

 

矯正治療中のイメージ/治療中のイメージやどんな装置があれば治療したいか

 

悩みを解決する最新の治療法


ライフスタイルにあった矯正治療があるんです!

 

現在の矯正治療で用いられている目立たない装置には、「裏側矯正(舌側矯正)」や「透明マウスピース矯正」などがあります。
「裏側矯正」は、通常は歯の表側につけるワイヤー矯正装置を、歯の裏側(舌側)につける治療方法です。「透明マウスピース矯正」は、薄く透明なマウスピース装置(アライナー)を使った治療方法で、少しずつ形状を変化させた複数のアライナーを順番に交換していくことで歯並びを動かします。

 

おススメの治療法 マウスピース矯正 裏側矯正
目立たない矯正の認知度の調査では、裏側矯正(舌側矯正)を知っている人は日本25.5%(51名)・アメリカ56.5%(113名)・中国72.0%(144名)、「透明マウスピース矯正」は日本30.5%(61名)・アメリカ83.0%(166名)・中国78.5%(157名)でした(図7、図8)。海外に比べて目立たない矯正治療がまだ良く知られてないことが明らかになりました。


現在は多くのメーカーや大学の研究者が患者さんのニーズに合った治療を開発しています。矯正歯科に行って詳しく聞いてみましょう。

 

 


 

裏側矯正(舌側矯正)の認知度/「透明マウスピース矯正」の認知度

歯並びは、審美面だけでなく、口腔内の衛生環境や身体全体の健康にまで大きく関わります。矯正治療は良い歯並びを手に入れるためのもので、本来は何ら恥ずかしいものではありませんが、日本では装置への抵抗感が治療を遠ざけているようです。しかし、このような背景を持つ日本においてこそ知られるべき「裏側矯正」や「透明マウスピース矯正」などの目立たない矯正治療の情報が広く伝わっていないことは非常にもったいなく、残念に思います。治療以前の段階として、ぜひ日頃から気軽に歯並びについて歯科医へ相談してみてください。矯正治療も日々進歩しています。

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