ムーシールドとは
ムーシールドとはお子さまの乳歯列期に使用することで受け口(反対咬合)を改善する装置です。
就寝時にこの装置を装着することで舌や口腔周囲筋の状態が整えられ、反対咬合の改善が期待できます。
ここでは、ムーシールドの治療の仕組みや適応症状についてもご紹介しています。
小児矯正の治療法を詳しく知りたい方、お子さまの受け口をご心配されている親御さんはこちらをご覧ください。
公開日:2019/10/01 更新日:2021/09/07
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目次
乳歯列期に受け口(反対咬合)を改善する装置「ムーシールド」
ムーシールドとは?
![ムーシールドとは](/knowledge/assets/img/report/237/article2_1_1.jpeg)
ムーシールドは乳歯列期に受け口(反対咬合)を改善する装置です。
乳歯列期に治療を行う事によって正常な顎骨の成長発育の促進及び、永久歯の正しい生え変わりを期待します。 就寝時にこの装置を装着する事によって舌や口腔周囲筋の状態が整えられ、反対咬合が改善します。
ムーシールドによる治療の仕組み
![治療の仕組み](/knowledge/assets/img/report/237/article3_1_1.jpeg)
受け口の要因となる不正な筋機能を改善
受け口の成因は遺伝的要因の他に筋機能上の問題点が挙げられます。
ムーシールドは受け口の要因となっている不正な筋機能を正常な状態に改善する事によって歯列を整えます。主な筋機能上の問題点は3つあります。
・つい上口唇圧(癖)
・低位で機能する舌
・オトガイ筋の負の圧
[1.]きつい上口唇圧(癖)→上唇と上前歯の間にシールドが介在し、歯へは直接上口唇圧が加わりません。
[2.]低位で機能する舌(習慣性、鼻咽腔疾患)]→舌がパッドの上に挙がることによって、下前歯を内側から押さないようになります。また同時に舌が上前歯を内側から押すようになります。
[3.]オトガイ筋の負の圧→装置を装着することによって改善します。(装置を入れて口を閉じる練習をするとより効果的です。
ムーシールドの適応症状
適応症 : 乳歯列期の反対咬合
治療期間 : しっかり使用できれば3ヵ月から8ヵ月程度で改善します。
しかし、受け口の改善直後に装置の使用を中止してしまうと習慣的に以前の悪い筋機能が後戻りし、再び歯列も受け口になってしまうので、正しい筋機能を覚えるため改善後1年以上は装置の使用を続けた方が良いでしょう。
治療前
![反対咬合ムーシールド治療前治療前](/knowledge/assets/img/report/237/cases1_1_1.jpeg)
治療後
![反対咬合ムーシールド治療前治療後](/knowledge/assets/img/report/237/cases1_1_2.jpeg)
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